ポータルの扉を叩けばー交差する時間ー

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あれから気になって仕方がなくて、

でもどうしたらいいのか分からなくて、

いったりきたりに考えていたらあっという間に夕方

になってしまった。




ピンポーン



壱「あ、来たんちゃう？」


「私、出るよ！」





そして今はたこ焼きパーティーの準備中。






タコを細く切る壱馬くんに対して、私は冷蔵庫を開

けようとしたところだったので、小走りでインター

ホンを確認しに行けば、小さな画面には翔平くんの

変顔がドアップで映し出されていた。





ガチャ



「ねぇ、入る前から笑わさないで。笑」



翔平「え？なんのことでしょう？」




すると翔平くんの後ろから北人くんがひょっこり顔

を覗かせて、


北「じゃーん！はいっ、お土産！」




「うわぁ〜！これあそこの美味しいシュークリー

ム！北人くんありがとう〜！！」





陣「いやいや、おかしいやん。笑

これ俺が提案したのよ。」と、陣くんも顔を覗かせ

て北人くんにつっこむ。




北「いちいち細かいんですよ、陣さんは〜。お邪魔

しまーす！」



陣「ちょ、おい北人！俺リーダーだそ、リーダ

ー！！」



中に入っていく二人の掛け合いを見て、笑っていたら、




慎「騒がしくてほんとすいません。しかもせっかく

の二人の休みに…。」



最後に慎くんがマスクを外しながら、言ってくる。





「ううん、全然気にしないで！私もみんなといるの

楽しいし！さっ、上がって上がって！」



と、壱馬くんの家なのに遠慮しないでと促していた

ら、キッチンから私の名前を呼ぶ壱馬くんの声が聞

こえた。





壱「これくらいでええ？」


戻れば、タコの大きさチェック。



「うん、いいんじゃない？上手、上手！そしたらも

う焼けるね。」




と、生地の入ったボールを持ってダイニングに行こ

うとしたら、壱馬くんに止められる。




壱「顔、粉ついてんで。」


「えっ！うそ！どこ？！」




ここ、と頬を優しく撫でられ優しく微笑まれる。



「あっ、ありがと…。」


壱「ん。」





甘い…。この人はほんと、テレビや歌ってる時じゃ

考えられないくらい甘くて、胸焼けがしそうな時が

ある。









(荷物を置きながら)



陣「相変わらずやな。笑」



北「玄関じゃ気づかなかったけどさっき、ほんとに

粉ついてた？」



翔平「壱馬さんがついてるって言うんだから、つい

てたんです！」



慎「ついてなかった。」



翔平「まこつ、こらー！」

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