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最近忙しい、私の彼氏。
川村壱馬くん。
そんな彼は朝だというのに、朝日があまり入ってこ
ない黒のカーテンで覆われた自分の部屋で、絶賛熟
睡中。
久しぶりに会えた昨日の夜から一夜明け、人気者の
階段を着実に上がって行く壱馬くんの寝顔を、こん
なにも近くで見れるのは、たぶん私か翔平くんだけ
だろうな…とつくづく思う。
だけど、そんな壱馬くんと晴れて結ばれるようにな
るまで、現実じゃ考えられないようなことが私には
起こった。
ただ連絡先交換して〜、お食事行って〜…なんてと
んでもない。
異次元を移動して、私ともう一人の壱馬くんは命の
危機に面して、とてもデンジャラスな事を乗り越え
たからこそ、今がある。
でも…いつも心の中にある、もう一人の壱馬くんへ
の気持ち。
化学じゃ証明できない異世界にいる、彼の安否が心
配で仕方がないのだ。
月日は流れても、あっちの世界の警察に追われた時
で、私ともう一人の壱馬くんの時間は止まったま
ま。
ー向こうの俺と生きろー
確かに彼はそう言った。
そしてその言葉通りになった。
更に壱馬くんは私と一緒になってから、異次元の夢
を見ていない。
だからもう一人の壱馬くんの存在を知ってしまった
以上、なんだか心残りで…。
なんてスースー眠る壱馬くんの寝顔を隣で見ながら
考えていたら、
壱「ん…A、工場に…。」
「えっ…。」
工場?今、工場って言ったよね?
それって、あっちの世界でみんなと過ごした場所の
こと?
偶然?
寝言だし夢に関係なく、工場なんてワード誰でも言
うかもしれない…。
すると目を瞑ったままの壱馬くんに、抱き寄せられる。
壱「…起きたの?」
「起こしちゃった?ごめん…。」
壱「んーん。なんか…Aがいなくなっちゃう夢見
たから…。」
ステージの上では考えられない寝起きの声で、私を
抱きしめる手に力を入れる壱馬くん。
「大丈夫…、私はここにいるよ。」
そう言って私も彼の胸に顔を擦り寄せれば、嬉しそ
うにふっと笑い、あともうちょっと…、とまた眠り
についた。
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みそじ(プロフ) - miyuさん» コメントありがとうございます!お答えしたいところなのですが、気長に更新を待っていてくださると嬉しいです( ; ; )私も早く更新できるよう努めますね( ; ; ) (2019年7月22日 22時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ROWDYの皆さんは助かったけど、JIGGYの皆さんはどうなるのか気になります!嘉将くんたちはどうなるのでしょうか?あと今後Astro9の皆さんは出てくるのでしょうか…? (2019年7月22日 13時) (レス) id: 7aced33e2c (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅いですが、飽きずに見に来て頂けると嬉しいです! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです(^^)最近バリボも片足ハマりかけてるので、お話し作れたらなって思ってます! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - なんか気になったので続きが見たいです (2019年7月20日 0時) (レス) id: 454e79f10d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそじ | 作成日時:2019年7月7日 14時