一期一会 (ページ6)

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「今日からみなさんと一緒にお仕事をさせて頂くこ

とになりました、AAと申します。入社して

1ヶ月ですので、何かとみなさんにご迷惑をおかけし

てしまうことがあると思いますが、全力でみなさん

のサポートします。よろしくお願いします！」

パチパチパチパチ

ラ「「よろしくお願いします！」」

自己紹介を言い終わった後、深々と下げた頭を上げ

ると、華やかな16人全員が自分のことを見ていてた

ので、目のやり場に困ってしまった。

マネ「…ということで、今日からAさんは事務か

らの短期で助っ人として来てくれたから。みんなも

Aさんが慣れるまでサポートするように。

じゃー、こちらも一人一人自己紹介しますか。」

そして16人全員、簡単な自己紹介が始まった。

昨日、一生懸命覚えようとしたのに、緊張で自己紹

介のほとんどが右から左へ流れてしまっていた。

唯一覚えているのは、自分が合計16回、「よろしく

お願いします。」と頭を下げたことくらいだった。

その後、すぐにリハーサルをする場所へ移動となった。

なにやら近々、新曲が発売されるので、歌番組への

出演も増えるからとのこと。

リハーサルをする場所へ着くなり、

マネ「そしたらさっそくだけど～…」

と、あれこれ指示を出され、時間はあっという間に過ぎていった。

まだ初日ということもあり、ほとんどが雑用だった

が、その合間でリハーサルをしている彼等を見せてもらえた。

みんな一人一人が、キラキラしていた。

私にはもうあんなキラキラした顔はできない。

でも、何か１つのことに向かってる彼等を見ている

と、自分も目標を達成するために頑張らなくてはい

けないなと改めて実感させられた。

そんな彼等のリハーサルを見ながら、隅っこの方で

気合を入れ直すため、頬をパチパチとした。