検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:163,118 hit

33 ページ33

〜壱馬〜


今日もライブが無事に終わり、たくさんのファンの

方を喜ばせることができてよかった。



でもこれで終わりではない。


最後を飾るのは選ばれた方だけの写真撮影。





ふとAさんを見ると、次のファンの子たちに何や

ら微笑んでる。




真面目で優しいAさんのことだから、きっと見守

るくらいの気持ちで見てるんだろうな。





その子達の1人が俺を指名してくれた。


だけど、緊張と嬉しさからなのか泣いてしまった。



こういう時少し戸惑うけど、でも嬉しい。




誰でも自分に会ったら、嬉し泣きしてくれると頑張

ってきた甲斐があると思える。





その時、すぐにAさんが動いた。



迷いなんかなく、自分のハンカチをその子に渡して

一言声をかけてあげていた。






その時、心の奥深くをグッと掴まれた感覚になる。



そのまっすぐな優しさに心を持っていかれたんだとと思う。






その後、俺の視界の端にはAさんがずっととらえ

られていて、離れなかった。





最後のファンの方を見送った後、Aさんと写真を

撮ることをLIKIYAさんが提案してくれた。




その時、気づいた。


そうだ、Aさんはずっといるわけじゃないんだった。




最近いることが当たり前になっていて、この先もず

っと俺らの側にいるもんだと思っていた。






でも違う。

彼女は時間が来たらここを離れるんだった。







そんなことを思っていると、Aさんが誰の隣に立

つのか北人と陸さんがもめ出した。






2人があーでもない、こーでもないと言っている姿を

オロオロしながら見るAさん。





そこでマネージャーさんからも、カメラマンさんか

らも急かされるハメになったので、俺は強引にA

さんの腕を引っ張り隣に立たせた。




その瞬間、カメラのシャッターがおりた。








撮影後、北人と陸さんにやんやん言われたが、正直

なんにも頭に入ってこない。






俺は大胆不敵にも、Aさんの肩に手をかけていた
からだ。





肩に手をかけた手が熱い。



当の本人も顔を赤くして何も言えずにいる。








俺はこの説明のしようがない自分の気持ちと行動か

ら逃げるように、陣さんに急かされながらシャワー

室へ向かった。

34→←32



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.1/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みそじ(プロフ) - rmpgLoveさん» ご指摘、ありがとうございます。訂正しました。 (2019年4月5日 1時) (レス) id: b3f4b0ef08 (このIDを非表示/違反報告)
rmpgLove(プロフ) - 慎が誠になってます (2019年4月4日 19時) (レス) id: f88f61b843 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - Miyuuさん» コメントありがとうございます!誤字脱字も多く、更新も遅いですがまた見に来てください! (2019年4月4日 19時) (レス) id: b3f4b0ef08 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ayakaさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2019年4月4日 19時) (レス) id: b3f4b0ef08 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 北人くんの漢字間違ってますよ (2019年4月4日 11時) (レス) id: a2a17246e2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みそじ | 作成日時:2019年3月30日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。