一期一会 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:163,197 hit

１４ページ14

田上「よし！明日は休みだし、なんか食べて帰らない？！」

「いいですね！お腹減った～。」

今日は華の金曜日。

珍しく今日の私は事務関係の仕事が多かった。

だからメンバーと一緒の仕事の時より、早く上がれ

そうで田上さんと、ここ美味しそうと言いながら携

帯で会社から近い飲食店を探す。

田上「Aちゃん何系食べたい？」

「やっぱ肉ですかね！華金だし！」

陸「僕も肉がいいです！！」

「ぅわぁあ！」

田口「びっくりしたー。」

振り向くとそこには、ニコニコ笑顔の陸さんが立っていた。

「急に話題に入ってきたから心臓止まるかと思いましたよ！」

陸「この前のAさんよりマシですよ！すいません

でしたー！っていきなり起きるやつ。笑」

「もうそれは忘れてください。」

この件はメンバーに知れ渡り、ネタにされるの何度目だろう。

陸「これからご飯行かれるんですよね？美味しい焼

肉屋、俺知ってますよ～。行きましょうよ！」

「あ、でも今日はこちらの先輩と行く約束しちゃったので、またこん…」

田上「いいじゃん、人数多い方が楽しいし。」

「え？！でもっ…」

陸「やったー！じゃ、お店の場所ラインしますね！

陣さーん！焼肉行くよ！」

近くで他のスタッフと談笑していた陣さんが、え！

俺に選択肢ないん？！と言ってまもなく、陸さんに

引きずられるように事務所を出て行った。

「なんか嵐のように去って行きましたね…。

それより！田上さん、気を使わせてしまってすいません…。」

田上「なーに言ってんの。こんな機会めったにない

から逆に感謝よ。ここのアーティストは、よっぽど

仲良くないと事務所の人間なんかご飯なんか誘って

くれないんだから。」

「そうなんですか？確かにメンバーの人とご飯は私

も何気に初めてです。」

田上「ぅし！さっさと残りの仕事片付けて行こ！」