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「とっ、特に

何もなってないけど…。」





慎くんのチャックが元に戻ったので、なるべく遠目

から壱馬くんの耳を見るけど、ピアスのホールが膿

んでるとかそういう異常はなさそうだ。





壱「もっとちゃんとよく見てや。」


と、私の手首を掴んで軽く引き寄せられる。





近い近い近い!!


もうさっさと終わらせないと!!





「何にもなってないから大丈夫!!きっと気のせい

だよ!」




壱「ならええけど。」




「っ!」




と、急にこっちを向く壱馬くんの顔が思ったよりも

近くて心臓がドキンドキンと脈打つのが分かる。






北「壱馬っ!ちょっと距離感!!」




でもここで私の肩に手を乗せて、救世主の登場だ。





壱「はいはい、邪魔者は消えますよ。」





そう言って壱馬くんは二階に上がって行った。






北「はぁ〜、彼女いるのに壱馬の距離感が一番心

配。」








彼女…。


そうだ…壱馬くんには彼女がいるんだった。




色んなことがあって忘れかけていたけど、あの日リ

ビングでも彼女さんと電話していた壱馬くん。





思いの通じ合った相手にしか言わないことを聞いて

しまって、涙流したんだった。






「きっと翔平くんとか慎くんと同類で接してるだけ

だよ!」





無理に笑う顔が自分でも分かる。




けれど、何をどうしたってその事実は変わらない

し、変えようとも思わない。






だから、私には北ちゃんがいてくれる。





いつまでも後ろばかり見てないで、ちゃんと北ちゃ

んと向き合わなきゃ。








「ほらっ、もうすぐ出る時間でしょ?

今日の夕飯は北ちゃんの食べたい物作るからね。」




北「ほんと?!っしゃ!

じゃー…ハヤシライスがいい!」




「りょーかい!」








きっと大丈夫。


私には北ちゃんが側にいる。

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設定タグ:川村壱馬 , 吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - Rさん» ありがとうございます!楽しみにしてくださってたなんて…めっちゃくちゃ嬉しいです( ; ; )次も準備中なので、もし良かったらまた遊びに来てください! (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 諒子さん» ありがとうございます!ダラダラと長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂いて嬉しいです^_^次も準備中なので、また読みに来てください! (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 奏さん» 長々とお付き合い頂き、ありがとうございました!次も準備中ですので、ぜひまた読みに来てください^_^ (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - しをちゃさん» ありがとうございます!そのお言葉とても励みになります( ; ; )次も準備してますので、ぜひまた遊びに来てください! (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎日更新を楽しみにしていました!とても素敵な作品で大好きです!おまけも楽しみに待ってます! (2019年6月26日 3時) (レス) id: 3a12b44223 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2019年6月12日 22時

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