５３ ページ3
壱「北人は同じボーカルで、
歌も上手くて、俺みたいに
不器用じゃないから、
たまに羨ましくなんねん。それは私生活でもそう
で…、そういうのが重なってつい…。」
「ふふっ。」
壱「なんや人が真面目に話してんのに。」
ブスッとする壱馬くん。
「ごめんごめん。笑
だって二人ともお互いのこと羨ましがってて、無い
物ねだりだな〜って。」
無い物ねだり、それはみんな誰でも持ってる気持ち。
北ちゃんと同じことを考えていたのもそうだけど、
こんなに完璧な壱馬くんでも、そう思うことがある
んだと知ると、つい微笑ましくなってしまった。
「壱馬くんも、北ちゃんもそれぞれ良いところたく
さんあるから大丈夫。
それに16人でその公演を作り上げなきゃ。」
壱「そのアイスうまい？」
「え？」
急に話題が変わって、話し聞いてましたか？って感
じだ。
「美味しいけど…、」
壱「一口。」
と壱馬くんは乗り出して、私のアイスは手からスル
ッと取られてしまった。
「ちょっ！ちょっと待って、まだ良いって言ってな
い！！」
壱「ケチやな〜、ええやろ一口くらい。」
私もベットに身を乗り出して、アイスを取り返そう
としていたら、今度は北ちゃんの時とは逆で、私が
上から覆い被さり、壱馬くんが下になったその時、
北「Aさん！壱馬んとこにいるの長くない？！」
北ちゃんがノックもせずに、部屋へ飛び込んできた。
北「えっ…、」
「北ちゃん…って違う違う！これも事故！！」
壱「嘘つけ、俺のこと襲おうとしたくせに。笑」
「はいぃ？！嘘言わないで！」
もう私はパニックも良いところだ。
だって壱馬くんの顔は近いし、誤解与えるようなこ
と言うし…。
北「壱馬なんか俺らより狼なんだから、もっと気を
つけてよ。」
壱「北人に言われたかないわ。」
また素直になれない二人の小競り合いが始まったの
で、私は咳払いをする。
すると、まず北ちゃんが
北「…壱馬、言い方ごめん…。」
壱馬くんは黙ったままなので、私は肘で小突いた。
壱「…俺も…悪かった。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 572人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みそじ(プロフ) - Rさん» ありがとうございます！楽しみにしてくださってたなんて…めっちゃくちゃ嬉しいです（ ; ; ）次も準備中なので、もし良かったらまた遊びに来てください！ (2019年6月26日 23時) (
レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 諒子さん» ありがとうございます！ダラダラと長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂いて嬉しいです^_^次も準備中なので、また読みに来てください！ (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - 奏さん» 長々とお付き合い頂き、ありがとうございました！次も準備中ですので、ぜひまた読みに来てください^_^ (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - しをちゃさん» ありがとうございます！そのお言葉とても励みになります（ ; ; ）次も準備してますので、ぜひまた遊びに来てください！ (2019年6月26日 23時) (レス) id: 0885410a1b (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 完結おめでとうございます！毎日更新を楽しみにしていました！とても素敵な作品で大好きです！おまけも楽しみに待ってます！ (2019年6月26日 3時) (レス) id: 3a12b44223 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みそじ
| 作成日時：2019年6月12日 22時
