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「あの時はトイレに向かった瞬間に

私も体調がおかしいことに

気が付いたので加納くんが

気が付かないのも無理ないです。

だって自分ですら、その時になるまで気が付かなかっ

たんですから。」



自己管理がなってない私がいけないんだと、苦笑いで

言うと加納くんも眉を下げて、



嘉「ほんとAさんは、優しいです。」


「そんなことないです!」


嘉「そういうところ、僕は好きです。」


「えっ…、」




さっきまで真っ白だったのに、耳まで真っ赤にしてニ

コニコする加納くんに、私までその熱が伝染する。



そんなド直球に言われると、顔が熱い…。




なんて返して良いのか分からないでいたその時、ちょ

うど店員さんが注文したものを持って来たので助かっ

た。





その後は、たわいもない話しをしながらのんびり美味

しいケーキとパフェを食べ、お店を出る頃には少し日

が影ってきていた。



嘉「ご馳走になってしまって、すいません。」



お店を出るなり、すぐに頭を軽く下げる加納くん。



「ほんのお気持ち程度にしかならないですが、一応リ

リースヒット記念のお祝いなので!」



嘉「ありがとうございます。すっごく美味しかったで

す!」


「喜んでもらえて、何よりです!」



どちからともなく歩き出した時、携帯が震えた気がし

て鞄から取り出してみると、慎くんからの返信がだい

ぶ前に来ていた。




makoto.hasegawa .official壱馬さんが体調崩したっぽくて…。




壱馬くんが、体調崩した…?!


どうしよう…。


もしかしてこの前の私の風邪がうつったのかな…?!



でも、なんで慎くんは私に…?




嘉「…Aさん?」


「へっ?!」



ハッとすると、自分は携帯片手にその場で立ち止まっ

ていて、加納くんは数歩先で不思議そうな顔をして立

っていた。



嘉「僕、一人で喋ってましたよ。苦笑」


「ごめんなさいっ!汗」


嘉「…どうかしましたか?」



数歩先にいた距離を縮めて近寄って来た加納くんは、

壱馬くんより少しが背が高い。




「…いっ、いえ!なんでもないです!行きましょっ

か!」




私は慎くんに返信をすることもなく、それを鞄にしま

い加納くんを追い越して前に進んだ。

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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい( ; ; )こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年3月22日 22時) (レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました!良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます!更新できるよう頑張ります! (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます! (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みそじ | 作成日時:2020年10月19日 12時

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