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ユズ「じゃぁなに…、諦めるために
東京に来たってこと…？」
「…うん、そういうことになるかな。」
そう言って、私は片手で頬杖をついてすぐ横にある窓
から外を見る。
そのつもりで来たはずなのに、心の奥底で正反対の気
持ちが飛び出してきそうになったので、慌てて蓋をし
た。
「さっ！そんなことより、次はどこへ連れてってくれ
るのかな〜？」
座ったまま背筋をググッと伸ばす仕草をすれば、
ユズ「A、やっぱり壱馬くんに…、」
「待った！」
親友の顔の前に両手を出して、待ったのポーズをす
る。
その先は、聞きたくない。
だって…、
「もう…これ以上期待して、辛い思いをするのは嫌な
んだ…。」
ユズ「Aっ…。」
「私と彼の間に、�爐泙拭蹐箸�無いんだよ…。」
あの時あの瞬間を「何年たっても忘れないでほしい」
と言われたことも、
「あの時はごめんな」って、いつかどこかで会えるか
もしれないってことも、
あの頃みたいに、笑い合える関係に戻ることも二度と
無いのに、また彼との時間や関係を期待してしまう。
彼との�爐泙拭蹐蓮¬気い里法帖�
ユズは納得した顔かっていうと嘘になるけど、口先を
尖らせて、
ユズ「…分かったよっ、Aがそこまで言うな
ら…。」
「ありがと、ユズ。さすが親友。」
ユズ「あー！そんなこと言ったって、奢らないからね
ーっ？！」
「えぇ〜。笑
作戦失敗か。笑」
まるで私たちは久しぶりの掛け合いに笑い合うこと
で、嫌なことから目を背けるように次へ行く場所を決
めるために、頭を寄せ合った。
それからは絶対にうちの方には無いセレクトショップ
や可愛い雑貨屋さんなどを巡りに巡って、時間はあっ
という間に過ぎて行った。
ユズ「今日はありがとねっ。」
「ううん、こちらこそだよ。せっかくのデートの日だ
ったのに…。」
心配だからってホテルまで送ってくれたユズは、いー
のいーの！と、笑い飛ばしたと思ったら心配した顔
で、
ユズ「明日…ほんとに大丈夫？会場まで一人で行け
る？」
「うん、大丈夫！分からなかったら、周りの人に聞け
ばいいしね。」
本当は今日一日、明日会場まで着いて行くよ！とユズ
は何度も気遣ってくれたけれど、私は聞き流してい
た。
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みそじ(プロフ) - 吉 野 み ゆさん» コメントありがとうございます！キューピットからの想いをはせる切ない系でしたね(^^)今、新しいストーリー準備中なので気長にお待ち頂けると幸いです（ ; ; ） (2020年4月8日 12時) (
レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
吉 野 み ゆ - とても面白かったです！北ちゃんが想いを抱えているとは、、北ちゃんキューピットですね笑新しいstoryが恋愛が見たいですれ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ましゅさん» いつもコメントありがとうございます！同じようなストーリーばかりなのに、大好きだなんて恐縮です（ ; ; ）また更新することがありましたら、暇つぶしにでも覗きに来て下さい（ ; ; ） (2020年4月1日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 完結お疲れ様でした！2人今度こそ想いが通じ合って一緒になれて良かったです(;_;)北人くんキューピットだったけどまさかそんな想いを抱えていたとは…みそじさんのお話本当に大好きです。終わり方もみそじさんらしくて好きです(*^^) (2020年3月31日 15時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ハナさん» コメント＆更新遅いにも関わらず最後までお付き合い頂きありがとうございます（ ; ; ）最後は小さな衝撃を残したかったのでハナさんのようなリアクションをとって頂き大変嬉しく思います！笑 また新作など更新することがありましたら覗きに来て下さい^_^ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c7b35b47f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年2月4日 22時
