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翔平くんはそのまま自分の部屋に
逃げ込んで、難を逃れようと必死だ。
しょへー！と叫びながら、北ちゃんがドアを叩く音
が二階から聞こえる。
私はとにかく壱馬くんにあの画像を、見られること
がなくなり、胸をなでおろしてソファに座りなおすと、
壱馬くんも少し距離をおいて、隣に座ってきた。
壱「めっちゃ気になる。」
「もうそのことは忘れよう！あ！それより…、」
と、話しをそらそうとしても無言の圧力ってやつ
で、またジリジリと少しずつ近づいてくる。
きっと彼は、追い込んで吐かせようとするとタイプ
だな…。
壱馬くんの甘い香水の匂いで占領されそうになった
その時、ドタバタと二階から降りてくる、ものすご
く慌てている足音が聞こえたかと思うと、それは北
ちゃんで、そんなに広くない私と壱馬くんの間に入
りこんできた。
北「はい、そこまでー！」
壱「なんや北人。」
北「Aさん困ってるから助けにきたの。」
私に背を向けて、壱馬くんと話す北ちゃんの背中が
今はたくましく見えた。
壱「んだよ、俺だけ除け者かよ。」
そう言って、いじけてしまったのか壱馬くんはマグ
カップを持って、二階へ上がって行ってしまった。
「北ちゃん、ありがとう。見られなくて良かっ
た…。」
お礼を言えば、クルッとこちらを見て、
北「俺、Aさんのスーパーマンだからさ。」
男の子に守られた、そんなこと今までなかったから
か、いたずらに笑う北ちゃんに、ドキッとした。
でも恥ずかしさからか、素直になれなくて、
「ずっ、ずいぶん白くて細めのスーパーマンだこ
と！」
北「あ！それひどーい！気にしてることなのに！
…でも俺だって、ちゃんと男の子だよ？」
ほら、と私の手と北ちゃんの手を合わせて、
北「俺の方がこんなに大きいし。」
「っ！！」
触れている手のひらより、顔にいっきに熱が集まる。
「へっ、部屋の掃除してくる！！」
私はこのままだと、顔から湯気が出そうだったので
その場から逃げ出した。
やっぱり最近、北ちゃんがおかしい。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
