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樹「ごちそうさまです。」
慎「ごちそうまでした。北人さん、もう時間ヤバイ
っすよ？」
北「わかってるよー、急かさないで。」
遅い。
こんなに食べるのが遅い人、初めてかもしれない。
遅番メンバーの食べ終わった食器を片付けながら、
「残してもいいんですからね？」
あまりにも遅いから、もう朝食なんて残して、さっ
さと準備に取り掛かってほしいとすら思ってしまう。
北「美味しいから、残さない。」
そんなところで変な頑固を発揮されても…。
慎「あれ？今日、壱馬さん俺らより遅出？」
ホワイトボードを見ながら、鞄の整理をしている慎
くん。
北「そうだよー。昨日急遽、今日の分もやったから
遅くなったって言ってた。ごちそうさまでした！」
私には分からない、彼らの仕事の話し。
でも、一般の人たちとは少し違う大変さが伺える。
それから遅番組を見送って、朝食をすませていない
のは、壱馬くんのみとなった。
私は洗い物をしながら、ダイニングテーブルに寂し
く、ひとつだけ置いてある朝食を見つめる。
今日は食材を買いに行って、掃除機かけて、仕込み
して〜…ってやってたら、壱馬くんとすれ違いかも
しれない。
ホワイトボードにも、ちょうど買い物に出ている時
間帯に、お仕事となっている。
そうだ、また置き手紙でも書いて、置いておこう。
昨日みたいに、何かリアクションしてくれるかもし
れない。
って、いやいや！！何を考えてんの自分！！
私、血迷ったか？！
男なんて…ってずっと思ってきたのに…。
それでも、なんだかポツンと置いてある朝食が気が
かりで、私はペンを取った。
ー壱馬くんへ。
おはようございます。昨日は洗い物までありがとう
ございました。
買い出しに出ますがヨーグルトは冷蔵庫で、もし良
かったら朝食食べてください。ー
大したことない伝言だけ。
と、私は自分に言い聞かせ、昨日と同じく便箋をテ
ーブルに置き、買い出しへ向かった。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
