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私はその便箋をエプロンのポケットに
しまい、朝ごはんの支度を始めた。
リビングにはホワイトボードが壁に備え付けてあ
り、そこには一週間の予定で誰が何時からお仕事が
あるのか、食事の有無などが書かれている。
私はキッチンからそのホワイトボードを見つめて、
今日の内容を確認していると、そのすぐ下にあるソ
ファでモソモソと動く黒いものに目がいった。
ん？！
誰か…いる…？
私は料理の手を止めて、そろりそろりとソファへ近
づくと、黒いブランケットから赤っぽい髪の毛が、
チラリと見えた。
…いる！誰かいる！！
まさか…？！
陣「おはようございます〜。」
「おっ、おはようございます！」
その時、陣くんが階段を降りてソファに座ろうとし
て、躊躇した。
陣「ん…？北人？」
陣くんがブランケットを少し持ち上げると、赤い髪
の彼はまたモゾモゾと動いた。
陣「ったく…こんな所で寝てると、風邪引くで。」
北「んー…。」
ー壱馬くんー
では、なかった。
いま、私なんで少しがっかりしたんだろう…。
「朝ごはん、作っちゃいますね。」
私はハッとして、キッチンに戻った。
ーーーーー
陣「じゃー、行ってきますわ。」
陸「朝ごはんのおかげで、パワー全開！」
「それは良かったです、いってらっしゃい。」
陣くんと陸くんは、朝食を食べるなりお仕事へ。
二人を見送って、まだ起きてこない子達の分のお膳
立てをしていた時、未だにソファで眠る赤毛の彼の
アラームが鳴る。
でも二、三分鳴り続けるアラームに対してピクリと
もしない。
あまりにも反応しないので、逆に心配になりソファ
の上から見下ろしながら、
「あの〜…、アラーム鳴ってますよ〜？」
北「んー…、あともう少し…。」
確か、陣くんは「北人」って言ってたよね？
そう思い、ホワイトボードを確認すると、そろそろ
起きないとマズイ予定になっている。
「そろそろ起きないと…って、ちょっ！！」
その瞬間、彼の長い腕が伸びてきて、私の首に巻き
ついた。
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みそじ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて良かったです！ぜひこれからも遊びに来てください^ ^ (2019年6月8日 11時) (
レス) id: e9f0c68380 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！☆更新頑張ってください！ (2019年6月8日 6時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2019年5月27日 10時
