46 @話がそれる ページ46
会場が異常なほどの沈黙に包まれる。いっそさっきのKYさん、何か言ってくれ。
私はとにかくまふくんと見つめ合う。…いや、いろはか?いやいや、今はまふくん?…え、いろは?
って、違う、そんなのどうでも良い。
……綺麗な顔つきしてるよなぁ、まふくんって。色素も薄…。
…………ああああああっ!!!ダメだ、違う、今考えるべきはそこじゃない!
今、私は、いろはに、まふくんに、世に言う【告白】をされているのだ。
あの大人気歌い手・大天使まふまふ様にだよ!?あり得なくない!?私、リスナーだよ!?
…あ、いろはも私のリスナーか。
…………って、違うんだってば!!
まふくんがじーっと私のことを懇願の目で見つめている。可愛い。
隣の舞台袖からは、踊り手の視線が痛いし。客席からはみそなーさんの視線が痛いし。まふくんはまばたきしない勢いだし。
え、待って、私が返答しないとこの沈黙続く系?軽く1分たってるよ?
『え、っ、と』
「…だめ、だよね」
『えっ!?いやっ、えっと、まっ、待って!待って待って!!』
「え?」
泣きそうになりながらまふくんがそう言う。ちっ、違う、私そんなこと一言も言ってない!
もうめちゃくちゃ慌てて弁解する。もうまふくん涙目だし。
『まふくん、いやいろは?えっと、あー、どうでも良いかそこは!あのね、聞いて』
「はい」
『わ、私は、あなたのリスナーだよ?』
「こっちは最古参みそなーリアコガチ勢ですけど」
『…すみません今のは忘れてください』
しくじった。さっき自分でツッコミ入れたじゃんか。
気を取り直して。
『居酒屋のバイトしかしてないから、金ないよ?』
「僕が養う。…って、バイトしてたの?お店どこ?」
『渋谷の…って、今それ言うか!?』
確かにバイトしてること言ってなかったけど、それを今言うんですかいろはサン。
もう、どんどん変な方向へ行く。話を戻そう。
てかまだまふくん涙目だし。可愛すぎかよ。…って、違う。
『家事とかできないよ?料理の才能皆無だよ?』
「知ってる」
『確かにTwitterで呟いてたわごめん』
「得意料理はスクランブルエッグね」
『す!み!ま!せ!ん!で!し!た!』
「www」
まふくんが実写動画でいつも見てた笑顔で笑う。う〜ん、可愛いね。←
…いや、漫才かよ。
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そら(プロフ) - ぽるしちゃんの名前が出てきたのがめっちゃ嬉しいです;;;とっても面白いです更新楽しみにしてます!!!! (2019年10月26日 12時) (レス) id: 8badeb84c8 (このIDを非表示/違反報告)
イアナ(プロフ) - ドキドキしすぎて心臓口から出そう!!今日も尊い (2019年10月23日 0時) (レス) id: c58602d2dc (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!尊い!!!!!好きですぅぅぅ!!!!!まふくん視点でのみそちゃんが見たいです!この2人が好き過ぎて更新楽しみにしてます!これからも更新頑張って下さい! (2019年10月23日 0時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
acotatta(プロフ) - 続き気になってて更新楽しみにしてました...!!2人ともおめでとうだぁぁぁ! (2019年10月23日 0時) (レス) id: e24abb1415 (このIDを非表示/違反報告)
空月(プロフ) - ずっと読んでたけど初コメ!まふくん目線読みたい〜!!! (2019年10月22日 23時) (レス) id: 3bcc74fcae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はろー@1日中眠くて亀更新 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/hello_miso_ten/
作成日時:2019年10月10日 0時