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「トントーン！ひっさしぶりやなぁ！」
廊下を歩いていると、前方向から見知らぬ金髪の男が大きく手を振ってきた。その横にいる茶髪の男はぺこりと会釈する。
「なんやお前らもう帰ってきたんか」
「ふーん楽勝やったわ」
「嘘乙。何回か市民に殴りかかろうとしてたじゃないっすか」
「あれは俺悪ないやろ！彼奴らが安全に農業出来んのも俺らのおかげやっちゅうのに」
見知らぬ二人と楽しげに会話するトントン。ここまで親しげに話す様子からして、恐らく初日にいなかった幹部の誰かなのではと少女は予想していると、バチッと茶髪の男と目が合った。
「その女の子がもしかして……」
「ん？あぁ、そうやで。一年ここで暮らすグルさんの姪っ子」
「エルリカ・Ｄ・ダールベルクと申します。一年間宜しくお願い致しますわ」
軽くスカートの裾をつまみ会釈する。初日のような貴族然とした挨拶ではなく、庶民で言う「初めましてこんにちは」のような軽さだ。
「ん？ちょっと待てぇ！グルさんの姪やと！？どうゆう事やトントン聞いとらんぞ！」
「は？お前らに手紙出したやんけ。読んでないんか？」
「……ハッ！まさかショッピィ！お前か！」
「濡れ衣着せんで下さい。俺はちゃんとここに置いとくんで読んでくださいねって言いましたやん。トントンさんから来てるって。あんた返事したでしょ」
「あれ？したかな……したような気もする……」
悶々と唸る金髪の男と、呆れ顔をする二人。少女は彼らの顔を見上げながら、何か言いたげな顔で控えめにトントンの袖を引っ張った。
疑問符を浮かべて少女を見たトントンは、「あ」と何かに気付いたように声を上げた。どうやら少女の思いは伝わったようだ。
「そう言えば二人の紹介してなかったわ。シッマから名前と役職言ってって」
「あ、どうもコネシマです。ビア王国陸軍上級大将やってます。シャオロンと同じ役職やけど、俺は国防に関する外交が主やな」
「ショッピっていいます。ビア王国特殊任務部隊総司令官です。言わば軍の万事屋ですわ。よろしく」
「城の案内と説明。まあもう一通り終わったから執務室行こう思ってたけどな」
「へ〜そうですか」
「……お前が思ってんのとちゃうからな」
「まだ何も言ってませんが?」
「そう言えばシャオロン様の言ってた方って、
もしかして……」
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とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます！ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (2020年4月17日 19時) (
レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました！笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました！ 更新頑張ってください。応援してます！ (2020年4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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