検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,201 hit

15 ページ15

□□□□□□□□



何なのだろう、この気持ちは。





「…Aちゃんは立派だと思うよ」
「え〜?なんですか急に」





丁寧に塗り薬を塗りながら、Aは視線をちらりとこちらに寄越した。どこか楽しげで、からかっているようなその視線を受け止める。




俺は真面目だ。真剣にそう思っている。





「あ〜ほら、俺がいない世界とかつまんなくない?」





一瞬の間。きょとんと俺を見つめて、そして次の瞬間にはAは腹を抱えて笑っていた。

「あ、酷い。俺真剣なんですけど」
「お腹痛いです!ほんとやめてください、白濱さん面白すぎますよ、もう」
「ちょ、ちゃんと聞いてよ!俺真面目な話してんの!」
「はいはい、それで、世界の救世主白濱さんが?」





俺はまだ少し痛む傷にも構わず、むくりと身を起こした。涙が出るほど笑っていたAもさすがに慌てて俺のむき出しの肩に手を置く。





「あ、ちょっと、急に動いちゃ…」
「救世主は!」





その手を取って、Aの大きな瞳を覗き込む。
少しでもこの気持ちが伝わればいいと思って。この小さな手で守ってくれた俺の命の温もりが伝わってくれたらと思って。





「救世主は、Aちゃんの方だよ」
「…え?」

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 白濱亜嵐 , EXILETRIBE
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かな - 続き楽しみです! (2020年10月10日 22時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねこた | 作成日時:2020年9月17日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。