【刀剣乱舞・男主】精神科医は刀剣達を救いたい

居眠り ページ12

堀川と兼定、骨喰と鯰尾コンビが退院して、旅行の2日後に信濃が退院する。


(結構、一気に減ったな)


身寄りのなかった刀剣に新たな審神者がついて、元々審神者がいる刀剣が元の本丸に帰る。

信濃のケースはともかく、堀川や兼定、骨喰や鯰尾はある日突然だから旅行もクソもなかった。


(これだから政府は嫌いなんだ…)


背中にある薬研と信濃の心臓の音を聞きながら、俺は目を閉じた。



*



ふっと意識が浮上して目を開けると、見慣れた天井と鶴丸の顔が視界に入った。


「つる…まる？」


鶴丸「お、起きたか」


「あぁ……んっ…ねっむ…」


あくびを噛み殺しながら、首だけを動かして周りを見ると、鶴丸と俺以外全員寝ていた。

三日月は秋田と五虎退を抱き枕にしながら、清光と安定は寄り添いながら、明石はいつも通りに、獅子王は鵺を枕にしながら、光忠は鶴丸の傍で丸くなりながら、宗三は机にもたれて、信濃と乱と薬研は俺の足を枕代わりにして寝ている。

間違いなく足が痺れるが、まぁ、いいか。


「わるいな…鶴丸…膝借りて……」


鶴丸「いいさ。もう少し寝ておけ」


鶴丸の好意に甘えて、俺はもう一度目を閉じた。

この診療所に居られるのもあと1年。

それまでに身寄りのない刀剣達を治さないといけない。



(あとで…宿…とっとかねーと……)



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