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万事屋にお邪魔します ページ22

「真っ昼間からご苦労なこった。相変わらず瞳孔開いてんなァ、多串君」

「誰が多串君だ。話聞いてただろテメェ」

「あーあー、怖ぇ顔しちゃってよぉ。そんなんでよく警察務まんのな、むしろ逮捕される側の顔じゃね?」

「万事屋なんつーおかしな看板掲げてるテメェに言われたかねぇよ」


上がり框から見下ろす銀時と、煙草を咥えて真っ向から睨み返す土方。双方を取り巻く空気は副流煙で澱み、次第に険悪になりつつある。

下手に介入してはいけないと本能が告げ、そっと距離をとった。


「ちゃんと仕事しろや、なに町人に手柄取られてんだよ。俺たちが払ってる税金分働け」

「税金納めてから言えやニートが。俺たちの給料よりもミソッカスみてぇな稼ぎしかしてねぇくせによく言えんなクルクルパー」

「はぁあん? てめっ、人のコンプレックス弄って楽しいか? これ天パじゃねぇしオシャレパーマだから!!」

「どこが洒落てんだ。ひん曲がった毛根してる奴の言い訳にもなりゃしねぇ」


短くなった煙草を灰皿で潰し、新しく一本取り出して火をつけた。

ライターの形がマヨネーズのボトルを模したものだと分かり、江戸には珍しい物があるんだなと呑気に眺めていた。


「じゃあな」

「あ、ありがとうございました……」

「なんの、こっちこそ助かった。なんかあったら言えよ、そこの天パよりかは役に立つ」

「んっだとチンピラ警察が!!」

「うるせぇ社会不適合者」


そう言い残し、出ていった土方の代わりに煙草独特の香りが漂っていた。

ガシガシと頭をかく銀時は、呆然としているAを見やって「ま、上がれよ」と声をかけ、居間に戻った。

お邪魔します、と呟き、草履を脱いで爪先を揃え踵を手前に向ける。

手洗うのはそこで頼むわ、と指示されたのはどう見ても台所だった。


「洗面所ねーのよ、ウチ」

「あ、なるほど……」


ささっと手を洗い、冷蔵庫を借りて痛みやすいものから詰め込んでいく。

持っていたものが全部入ったということは、つまりそういうことだ。


「わふっ」

「わっ……

えと、お邪魔してます…?」


いつの間にいたのか、冷蔵庫の扉を閉めたAの隣には大きな白い犬が鎮座していた。

万事屋のペットにして家計を逼迫させる元凶の1つ、定春だ。

実家の近くにも犬はいたが、ここまで大きいのは居なかったな、と瞠目する。定春のような大型犬がそこら中にいられても困るのだが。

恐る恐る顎下を撫でると、くぅんと甘えた声を聞かせてくれた。

突撃、二階の万事屋さん→←鬼がやってきた



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柏餅(プロフ) - 神すぎますゥゥゥ😭 (4月7日 21時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
わか - 原作を守りつつ良い感じにキャラと関わる位置にいる感じ!言いたいこと分かりますかね? (2021年7月31日 19時) (レス) id: 44294a6bf9 (このIDを非表示/違反報告)
わか - こういう設定好きです!!キャラとのほどよい距離感というか、食堂で働いてます!とか、保健室の先生です!とか、 (2021年7月31日 19時) (レス) id: 44294a6bf9 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ - めちゃくちゃ面白いです!続き楽しみにしてます!無理せず頑張って下さい! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 2ebf8b6b93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pillow | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年1月29日 17時

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