爆豪勝己の暴言日記カップル編 (ページ35)

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好きな人視点で自分がどう思われてんのか知りたいページ35

「か、かっちゃん！？」

「おいてめェ……！！」

そこには点滴で繋がれたあいつと、呆然と立ち尽くしているデクと半分野郎がいた。

おれは怒りのあまりデクの胸ぐらを掴む。

「てめェ、何がNo.1ヒーローだクソがァ！！守りきれてねェだろーが！！！！」

「ごめん……」

デクは返す言葉もないって感じでうつむいていやがった。

「落ち着け！爆豪。医者によると建物の破片が腹を貫通している。出血が多いそうだ。」

ヒーローをしてんだから、こーゆーことがあるかもしれねぇのはわかってる。でも実際に起こる実感はあんましなかった。

しかもこいつが死ぬ？？？想像すらできなかった。

俺もデクと半分野郎と同じでただその場で立ち尽すことしかできなかった。

おれはあのクソ共が帰ったあとも、ベット横の丸椅子に腰掛けて、こいつの寝顔を見る。

高校時代と変わらねぇ、きれいな寝顔だった。性格は女らしさの微塵もねェがな。

同窓会のあんとき、あいつが俺の事を見てたのはわかった。直ぐに目をそらしたのもな。

俺には週刊誌のクソ共が熱愛報道とか意味わかんねェこと書きやがったが、おれはずっとこいつに一途だった。

雄英のとき、俺の身勝手で、あいつを振った。周りに追い越されて焦ってたからだ。

だけどあいつは『強くならねェとぶっ殺す』とか言って俺を応援したから俺も「強くなる」っつって約束した。

おれは今ではもうNo.2になったが、こいつとの約束を果たせたのか？？もう強くなったのか？わからねぇままで、こいつと半分野郎の熱愛報道がでやがった。

そんときドアが開いた。

「げ。爆豪くんおったん！？」

「げ。ってなんだゴラァ！！」

花束をもった丸顔と、なぜかまた戻ってきやがった半分野郎がいた。