爆豪勝己の暴言日記カップル編 (ページ27)

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卒業式はパターン化されている。ページ27

え？？一瞬思考が停止した。

でもなんとなく想像はついてた。よく受験があるから～って別れるカップルいんじゃん。

『わかった。そのかわり強くならねぇとぶっ殺す』

「わかっとるわクソが」

あたしは、『将来強くなって、立派なヒーローになったらまた付き合って』とかそーゆーのは言わなかった。

だってさ、お互い他に好きな人できてるかもしれないし。
そーゆー約束したら、ずっと縛ることになる。

勝己もなにも言わないから、この考えは勝己も同じか。

あ、もう別れたから爆豪って呼ばないとな。

「じゃあね」

あたしは強がってそう言う。

勝己と別れたあと部屋で目が赤くなるまで泣いたのは言うまでもない。

ーーーーーーー

「はあああああ！？！？」

お茶子も含め、女子たちが悲鳴のごとく叫ぶ。そりゃそーか。

「Aたち、2ページ前、美優ちゃんの件で仲直りしてたやん！？

爆豪くんとか絶対別れるつもりは無いとか言ってたよね！？2ページ前で！！

なんで2ページで別れる展開になるのAたち！早すぎでしょ！！」

『2ページ2ページうるさいわ！！』

わかるよ。2ページ前で仲直り♡とかなってラブラブな展開なると思ったら、すぐバイバイだからな。

わかるけどさ、しゃーないんだよ。

「爆豪と別れたのか」

『轟。まーね』

「おまえはそれでよかったのか？」

『それしかねーし、これであいつが強くなれるなら別に』

「嘘つく時の癖で耳たぶ触ってるぞ」

『なぁ、爆豪』

「話しかけてくんじゃねェ」

『は？』

「…わりィ。別れたのにてめェと、前みてェな関係には戻れねーよ。

てめェが他の奴と喋ってんの見てるとそいつをぶっ殺したくなるからよ。」

『あっそ』

別れたくせに、嫉妬はするんだ。

こうしてあたしと勝己は事務連絡以外はめったに話さなくなった。

別れたからか、爆豪の調子は戻り始めて、
卒業試験も全員合格。

「じゃ、写真撮るよー！」

カシャッ

集合写真を眺めてすこし虚しくなる。

卒業式は色んな奴がいる。泣いてるやつ、喜んでるやつ。
あと最後だからって、告白するやつ、されるやつ。

「爆豪くん、後輩とか同級生から告白されても全部断っとったよ」

『ふーん』

3年A組、は全員。卒業した____

『あ、ちなみに人質とか爆発とかはなってないからな？？』

「Aそれドラマの話や。ゆーたらあかん。」