爆豪勝己ってやつの暴言日記。 (ページ2)

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馴れ初め。ページ2

「おい。おい！！クソ女」

頭にガンガン来るような聞き覚えのあるような怒鳴り声。

『は？？死ね爆弾魔』

「あ゛ぁ！？やんのかァ！！」

こいつは両手から火花を散らし、しかめっ面であたしの顔を見る。

「落ち着かないか2人とも！！

片手をロボみたいにブンブンさせながら学級委員の飯田がいう。

これがいつもの感じ。

爆豪勝己には何故か目をつけられる。

それは体力測定のとき、あたしがあいつのソフトボール投げの記録を越したから。

「750！！」

「うぉぉ！！すげぇ！！」

「おい。てめぇ」

聞いたことがない声が聞こえたので振り返ると、睨みをきかせている金髪の少年がいた。

『なに』

「1種目勝ったくらいで調子乗ってんじゃねぇぞ」

初対面でいきなりそんなことを言われた。
だから第一印象は【頭いかれてんじゃねーのこいつ】だった。

あたしの個性は風圧だから飛ぶに決まってるし、そもそもこいつと張り合っているつもりもない。

なのに

「今日こそてめぇをぶっ殺す。」

『毎日それ言ってんじゃん。なんの挨拶だよ』

朝はだいたい毎日この繰り返し。
最初はイラッとしていた。でもだんだん繰り返されるうちに可愛く見えてきた、というのも本音だ。

「ったく、今日も仲良いな！お前ら！！」

「黙ってろやクソ髪！！」

口で言うだけで、ぶっ殺されることは無いとわかっていても、本気でいつか殺されそうだな、と思う。

体育祭があるから。