いつのまにか悪女になってた【歌い手】

26話 ページ27

更新頻度がさがります…すみません…
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購買の品は残り少なかったけど、パンを買って、急いでくろちゃんのところに向かった。
くろちゃんは待っててくれて、さらにまだ弁当を食べていない。なんていい子なんだくろちゃんみたいな天使待たせるなんて私はアホなのか絶対そうだまじ泥水に溺れ沈んどけ。

「あっ！良かったー、なんかあったんかと思ったわ。」
「ごめんね、お弁当忘れちゃって購買行ってた」
「そっか、じゃあもう食べよ。腹減りすぎてお腹と背中がくっつくわ。」

くろちゃんはそう言った後ごお弁当箱を開けてモグモグ食べ始めた。

「あ、そういえばさ、相川君と天宮君と浦田君と、坂田君が仲間になってくれたよー」
「ナイスー、後はそ…一ノ瀬先輩と、月崎と折原やな」
「一ノ瀬先輩は知ってるんだけど、後の二人ってどちら様?」

あ、あのさ?生徒会の人達って皆歌い手なんかな?そんな気がするんだけど。
聞いてみよー、そーしよー。

「センちゃんはさかたんと同じクラスで、まーしぃはうらたんと同じクラスやで」

やっぱその呼び方的に歌い手っぽいね。私今まで同業者なのに気付いてなかったのか、ある意味天才かもしれん。

「あのさ、生徒会の人達って皆歌い手なの?」
「ん?バレたぁ?そうやで。」

軽いな。

「あ、ちなみに桃川さんも歌い手らしいで。なんか去年ぐらいやったかな、あいつ自分が歌い手名って言い張っとってん。まぁ、皆信じんかったし、わしの友達に本人おる言うたんやけど。でもあいつ、らぶって名前でホンマに歌い手始めて、皆にコラボしてくれって言っとったわ」

そうなんだー、なかなか頭おかしいんだなー。
…あ、もしかして私が歌い手名って知って悪女にしたとかあるかな?
ありそー、でもわかんなーい。

「あ、もう昼休み終わるな。んじゃまたなー」
「んー、またねー」

私は最後の一口を食べ終え、くろちゃんにそう言った。
そして、教室へと戻った。

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