彼氏の束縛に困ってます【斉藤壮馬】

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斉藤「……じゃあ、これどう？」









*









指差されていたのは、スクリュードライバーというお酒。

オレンジが飾られてるから、オレンジとお酒が混ぜてあるのかな。


美味しそうだなと思い、斉藤のオススメ通りに店員さんにそれを頼むと、すぐに持ってきてくれた。



すると、幹事の人が「二次会行く人ー？」とアンケートを取り出す。

私は明日の予定はないけど、なんとなくめんどくさくて行くのをやめた。

斉藤はノリがいいから行くのかなと思ってたけど、予想に反して行かないみたい。

人気者の彼が不参加でみんなは「えー。」と落胆の声をあげる。









*









「いいの？」

斉藤「うん。だから、ラストの一杯付き合うよ。」









*









彼はラストのビールを頼んだみたいで、コツンと私のグラスに乾杯する。


そこかりなんとなくお開きになって、二次会行く組は早々に店を後にする。


店にはいつの間にか私たちだけ。

私は賑やかなのがあんまり好きじゃないから、こっちのほうがいいけど、斉藤との二人は好きじゃない。

………だって、なに考えてるか分かんないし。


速く店を出たくて、カクテルを速いペースで飲む。

カクテルは口当たりがよくて、オレンジがさっぱりしてて、すごく美味しかった。

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