彼氏の束縛に困ってます【斉藤壮馬】

飲み会の場合 ページ2

｢明日、飲み会で遅くなる｣

斉藤｢それ、男いる？｣

｢ううん。いない。｣









*









ソファーに座っていて、本を読んでいる壮馬にサラリと告げる。

でも、心臓はどっきどき。


……だって、嘘がばれるかもしれないから。





明日は飲み会。というか、打ち上げ。

アニメの打ち上げなのだが、もちろん男性はいらっしゃる。

壮馬は私が男性と飲むというのはNGを出す。

でも、私はメインの役なので打ち上げに参加しないのはどうかと思う。



____だから、こうやって嘘をついているのだ。









*









斉藤｢嘘。｣

｢っ、嘘じゃ____！。｣









*









嘘じゃない、と言いかけて、手を引っ張られる。

そのままソファーにダイブして、壮馬の上に覆い被さるような形になる。



一瞬で近くなった距離。

退こうとするが、腰に手が回って、引くに引けない状態。


近い距離で見つめられて、なんだか見透かされた気持ちになってそらす。









*









斉藤｢江口さんが明日、打ち上げだって話してたよ。珍しく、Aも参加するから楽しみだとも。｣

｢……っ、｣

斉藤｢嘘、つくんだぁ…。｣









*









心のなかで江口さんを恨みながら、なんとか回避する方法はないかと頭のなかで思考を巡らす。

すると、スルリと服のなかに手が侵入する。









*









｢ちょ、っと！壮馬！！｣









*









腰の辺りをイヤらしく撫でる手を止めたいのだが、もうひとつの手が後頭部を押さえていて、力をいれてないとキスしちゃいそうで。


ふふ、と笑う壮馬はきっとこのことを計算してやっているのだろう。


制止を求める声なんてお構いなしで、腰をいったりきたりしてなぞる。

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