夜のカオ ページ24
江口「Aには罰を与えないとね………。」
「罰………?江口だって、私に飲ませたじゃん。」
江口「あれは猫になるだけだろ。
………俺の辛さを味わらせてあげるよ。」
*
小瓶の蓋をとりおもむろに江口が自分に含む。
唖然として見つめていると顎を掬われて、唇が重ねられる。
江口の真意がわかって、口を開けてたまるかと思い固く閉ざして、鼻で息を吸う。
が、鼻を手で塞がれて息ができなくなり、苦しくなって飲み込む。
*
「………別に何もない。」
江口「即効性ある訳じゃなさそうだし。」
*
ちょっと甘ったるくて喉に引っかかる感じはあるが、特になにもおこらない。
そーいえば、江口もすぐに効果なかったけ。
案外、なにも起こらなかったりして。
*
*
「っ、なにこれ………!」
江口「やっと効いてきた………?体熱い。」
「さわ、んなっ!………ゃ、っ!」
*
体か急に熱くなり疼いて、"何か"を欲する気持ち。
ただ江口が頬に手を添えただけなのに、それだけでも全身がビクビクする。
触ってほしくてたまらないのに、触られると壊れてしまいそう。
*
江口「………物欲しそうな目。そんなに、俺が欲しい?」
「欲しくなんか………!」
江口「ないの?俺はこんなにお前を求めてんのに。」
*
素直になれよ、と唇が軽く重なる。
やめろと突き飛ばしたいのに、突き飛ばせない。
_______そんな軽いキスなんかじゃ足りない。
拓也が欲しい。拓也じゃないとダメなのだ。
体のなかの何かが弾けた音がした。
江口の腕を引っ張り、キスをする。
江口は一瞬びっくりした顔をした後、意地悪そうに微笑む。
*
「_____めちゃくちゃにして。拓也がほしい。」
江口「りょーかい。俺もお前が欲しい。」
*
深く唇が重なると共に、長い夜がはじまる。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時