夜のカオ ページ20
江口「俺の飼い猫になっちゃえばいいのに。ずっと甘やかしてやるし、構ってやるのに。」
「ゃ………、ぁ………んんっ、!!」
*
耳元で囁く、脳内を埋め尽くす声。
侵食されてるみたいに、頭のなかに直接響く。
猫耳にふっと息を吹き掛けるだけで、ぞわぞわっとする。
面白いくらいに反応して、それが恥ずかしくって。
*
江口「ほら、鳴いてみろよ。にゃーって。」
「や、だっ……………。はな、れろっ!」
江口「そんな声が聞きたい訳じゃないの。聞きたいのは………。」
*
_______もっと、甘い鳴き声。
と、唇を塞ぐように唇が重なる。
いきなりすぎて息ができないし、思考回路も停止。
なんだろ、この浮遊感。
そして、満たされる気持ち。
身体が、心が江口を欲していて、ねだりたくなる気持ち。
唇が離れると、目が合う。
江口のちょっと乱れた髪の毛や少し濡れている唇、見下すような目が色っぽい。
*
江口「その蕩けきった顔、好き。」
*
あぁ、もうこのまま江口の__________。
なんて思っとき、ボンっと体から煙が出る。
ビックリして閉じていた目を開けると、尻尾がない。
頭をさわると猫耳もなくなっていた。
*
「戻った………?」
江口「残念。量、少なかったのかな。」
*
続きしよ、と唇を寄せてきた江口を押し避けて、災難は終わった。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時