4B気まぐれ日和 (ページ2)

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教室に着くと、既に席に着いている人もちらほら。特に座席表も出されていなかったようだし、自由に座っていいみたいだ。

結局はグループ学習だから後でグループごとに席を替えることにはなるんだろうけど、と思いながら奈子と真ん中辺りの席に座った。

一息ついたところで後ろから肩を叩かれる。

｢あ、深澤くん。おはよう｣

｢おはよ～、Aちゃんと奈子ちゃん｣

振り向くと同じ学科の深澤くん。人懐っこくて女子に人気。

私はそんなに話したことはないけれど何だかんだいつも挨拶をしてくれる。

そんな深澤くんの隣には突っ伏して眠っている頭があった。

｢あ、これ、翔太。１限からだったから眠いらしいのよ｣

｢ああ、渡辺くんか。お疲れ様だね｣

と、そこまで当たり障りない会話をしてササッと前を向く。そこまで話し続けられるような仲までいってないんだよね。
渡辺くんとも事務的な会話しかしたことないし。

奈子はもともと人見知りなのもあって深澤くんと私の会話を聞いてはいたものの入ってくることは無い。

こんなんでランダムにグループ組まれるの、大丈夫かな。先行きが不安すぎる。

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