Ｎｏ.５２ 懐中電灯 ページ5
私たちはキャンプファイヤーをする場所に向かった。
外は少し寒かったけれど、気持ちい風が吹いていた。
「それではみなさんで輪を作ってください。」
実行委員の指示に従い、私たちは輪を作る。
キャンプファイヤーの練習は何回かしたけど、ずっと体育館でやってたからなぁ。
外でやるのは初めてだからドキドキする！
「それではキャンプファイヤー開始します！！」
そしてキャンプファイヤーが始まった。
音楽をかけて踊ったりして楽しかった。
火は大いに燃え上がり、私たちを圧倒させた。
空に届きそうなほど燃え上がる火は、留まることなく燃え続けていた。
「それではホテルに戻りましょう。これからは班長会議がありますので、各班の班長さんは忘れることのないように。そして実行委員も集まってください。集合場所はこの前伝えた通りホテルのロビーです。では、一組から戻ります。」
私たちは一組の一班。
だから一番最初に歩くんだ。
「各班懐中電灯を持ってきてると思います。なのでその懐中電灯を頼りに歩いて行ってください。」
そう、つまり生徒たちだけでホテルに戻るってこと。
でも、ホテルに戻る距離は長くないし、すぐそこにある。
ホテルまでの道にはホテルの方々もいるし、安全。
でも・・・・・・・・
やっぱり怖いっ！！
だって真っ暗だよ！？
それに一組の一班・・・・・
前に誰もいないっ！！！
怖いよ、怖いの無理っ！！！
そう思ってたのは私だけではなかったらしい。
「ぎゃあああ！！！今、そこがガサッて言った！！！何かいるっ！！！」
「わあああ！！！落ち着けっての！こっちが驚くわ！！！」
若武と上杉君が・・・・・・私以上にヤバい。
怖がりなんだね。
「落ち着けって、２人とも。」
「そうだよ。っていうか若武、懐中電灯ちゃんと持って歩いてよ。懐中電灯の明かりが頼りなんだから、フラフラされると困る。」
「そうだよ、ちゃんと歩けって。」
「仕方ない。俺が代わりに持つよ。」
そう言って翼が懐中電灯を若武の手から奪い取る。
その瞬間、悪意たっぷりの顔でニヤッと笑い、懐中電灯の明かりをあちこちに動かした。
「ちょっ、暗い！暗い！美門、テメェ！！！」
「やめろっ、危ないって！！！」
あ、悪戯翼が出た。
ふふっ。
何か普通にやれてるかも。
翼と友達、ちゃんとやれてるかも。
良かった。
「こら！一組の一班！懐中電灯で遊ばない！」
うっ・・・
翼、間違いなくあんたのせいだっ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛莉 - 続きがすごく気になります！！ (2月2日 15時) (
レス) @page32 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 続きみたいです！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: 9ecc4550ca (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - はい、頑張ってください！応援してます！ (2019年3月29日 18時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます！大好きだなんて言ってくれて嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年3月29日 18時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - このお話大好きです！、これからも頑張ってください！ (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirukuzery/
作成日時：2019年3月10日 19時
