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第342話🦇彼女のためにできること ページ7
*アメリ side*
「なッ……何をしているんだミラッ！！！」
思わず叫んだ私の声に反応したのは、ミラ本人ではなく……彼女に攻撃されている、ブルシェンコ先生で。
「ッ！ アザゼルか」
ミラの鏡による無数の攻撃を防ぎながら、ブルシェンコ先生は私のほうを
「どうやらシュピーゲルは、何者かに薬でおかしくされたらしい。以前のお前のようにな」
「ッ！！ それは、本当ですか」
いやしかし、例の件の犯人であったシネルは生徒会の監視下に置いてあるし……そもそも奴には、ミラを狙う動機が無い。
となると、いったい誰が……いや、今考えるべきはそれではないな。
「事情はわかりました。そういうことでしたら、彼女の鎮静化を手伝います」
「……いや、お前は生徒会を動かし、この場に誰も立ち入れないようにしてくれ」
「えッ!? し、しかし……！」
今の暴走状態のミラを、たった1人で抑えるなんて……いくら教師といえど＿＿＿。
「これ以上被害を拡大させることは、何としてでも防ぐべきである。……自身も意図せぬ暴力で他者を傷付けるのは、さすがのシュピーゲルも望んでいないだろうからな」
その言葉を聞いて、私はハッとした。
今…私が、ミラのためにできることは……。
「……わかりました。配置次第、加勢に戻ってまいります」
「ああ、頼んだぞ」
ブルシェンコ先生にこの場を任せ、私は生徒会の皆の元へ向かった。
第343話🦇教師は守る、少女は抗う→←第341話🦇生徒会長の思惑
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年9月11日 21時
