第373話🦇ギャップ先生 ページ38
*ミラ side*
教師寮で生活するようになってから、初めての休日―――ロビン先生のお手伝いの一環で食材の買い込みをしてきたアタシは、キッチンにて1人の先生と出くわした。
「うわ…よくその量持てるな……」
「……えーっと、どちら様です？」
本気でわからなくて尋ねると、その
「どちら様、って…オリアス・オズワールだけど……」
「えッ!? あの陽キャオーラ全開のイケイケ先生？？ マ？？？」
「俺のことそんなふうに思ってたのかお前……;;」
呆れながら冷蔵庫のジュースに手を伸ばす彼は、今まで見てきた姿とは圧倒的にかけ離れていて。
「はぇ〜……休みの日はそんな感じなんですね。寝起きですか？」
「ご名答……休日は、ゲーム三昧で大体この時間に起きてんの」
「え、ニートやん」←
「仮にも教師をニート呼ばわりするなよ……;;」
呆れた様子のオズワール先生を、アタシは本人の許可無くス魔ホで撮ってやる。
「オイ…なんで撮った……？」
「いや〜……オズワール先生って、結構女子に人気やから。この写真見せたらどんな反応するかなって☆」
「そんなことだろうと思った……！！ 俺にもイメージってモンがあるんだから、勘弁してくれって……」
「え〜？ どうしよっかな〜♪」
アタシのス魔ホを奪おうとしてくるオズワール先生をかわしながら、ピンと思いつく。
「そーだ！ アタシとゲームしましょ！」
「ゲーム……？」
「先生ほどアタシ詳しくないんで、簡単なやつで！ 1回勝負やとつまらんから〜……3回！ 3回連続で勝ったほうの勝ちってことで！ 先生がアタシに勝てたら、この写真は綺麗さっぱり消したげますよ♪」
「ふーん……で、そっちが勝った場合の要求は？ ま、俺が負けるなんてありえないけどさ」
ゲームと聞いてノッてきたのか、フードを外したオズワール先生は徐々にいつもの雰囲気に戻ってきた。
「そうですね〜……じゃあ、今度
「俺の
「あはっ、決まりですね！」
ということで、アタシとオズワール先生のゲーム対決が突発的に始まったのだった。
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年9月11日 21時
