第371話🦇非常勤講師の憂鬱 ページ36
*ラッダァ side*
ミラの暴走騒動があった、その翌日―――俺は、特別仕事があるわけでもないのに朝から出勤していた。
やっぱ、ミラのこと気になっちゃってんだよなぁ……ブルシェンコ先生に聞いた話によるとアイツ、教師寮にしばらく住むらしいし。
まぁ、早く来たからってミラに会えるってわけでもないんだけどさ……。
それはまぁ置いといて……俺には、不安に思っていることが1つあった。
あんだけ暴れ狂って、俺や担任を傷付けてしまったことにひどくショックを受けたアイツが……―――はたして、以前のように俺に殺し合いを仕掛けてきてくれるだろうか？
莫大に消費してしまったであろう魔力が回復するまでは、仕掛けてくることはまず無いだろうが……魔力が回復した後でも、もしかしたら二度と―――。
……もちろん、俺に殺し合いを仕掛けることでアイツのトラウマがよみがえるってんなら…俺は諦めるよ。アイツに苦しい思いはさせたくないしな。
けど……やっぱ、惜しいなぁ。あの、殺り合ってる時に見せてくれる最高に綺麗な顔は……もう、拝めないのかね。
あーあ…こんなことなら、もっとアイツと殺り合っとくんだったかなぁ……。
そんなことをぼんやりと考えている間に、気付けば放課後になっていて。
「……あ、ヤベッ。
個人的な悩みのせいで職務放棄をするわけにはいかないことはわかっていたので、憂鬱な気持ちを抱えたまま中庭のベンチから腰を上げる。
そのまま、重い足取りで自分の
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年9月11日 21時
