第357話🦇犯人確保…? ページ22
*シャオロン side*
「ミラはどうなった?」
颯爽と姿を見せたのは、他でもないアメリ会長で。
「あぁ、アザゼルか。シュピーゲルなら、無事元に戻ったぞ」
「今は、念のため保健室行ったぜ〜」
ブルシェンコ先生とラッダァ先生の言葉を聞き、アメリ会長はホッとしたように表情を緩めた。
「そうですか……それなら良かったです。お前たちも、よくやったな」
憧れのアメリ会長に褒められて浮かれてしまうが、それよりも会長に聞きたいことがあった。
「と、ところで会長! ミラをおかしくした、例の首謀者……見つかりましたか?」
「……ああ。シネルの証言も参考にし、なんとか見つけた」
会長の返答を聞き、俺は心底安堵した。
これで首謀者の奴がそれなりの処罰受けたら、ミラも少しは気が晴れるやろ!
あとは、タイミング見計らってちゃんとミラに謝って……それで万事解決やな!!
そんなふうに考える俺をよそに、アメリ会長はどこか難しそうな顔でこんなことを言う。
「ただ……犯人が、思わぬ人物でな。ミラに会わせる前に……まずは、お前たちに会ってほしい。その上で、本当にミラと会わせるべきか考えてくれないか」
「思わぬ人物……?」
よくわからんけど……あの会長をここまで悩ませるほど、
何はともあれ……会長に頼まれた以上、断るわけにはいかんやろ! ミラに会わせるべきかってのも、判断したいしな。
「わかりました! それで、犯人はどこに?」
「現在、身柄を生徒会室にて確保している。付いてこい」
一応みんなの顔を見回してみるも、全員答えは決まりきっているようで。
「よっしゃ……行くかお前ら!」
俺の呼びかけに
第358話🦇思わぬ犯人→←第356話🦇ちゃんとしてる我々師団(激レア)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年9月11日 21時