第257話🦇暴走主人馬鹿 ページ18
*ミラ side*
これは……確実に、ヤキモチですなぁ。
「プギー!!」
「えッ? わわッ!?」
耐えきれなくなったのか、トンはトントンの尻尾をくわえてグイッと引っ張った。
かと思えば、すねたようにプイッと後ろを向く。何あの生き物かわいすぎやろ。←
「急にどうしたトン!?」
「あーーっと、これはヤキモチ
「嫉妬しちゃったかトンちゃ〜ん」
チーノ先輩と一緒に茶化すように言ってやると、トントンは何やらときめいていた。幸せ者め……。
「ん? どーした
ショッピ先輩の声に目を向けると、彼に抱かれていた
大方、
「ウオオオシャッターチャンスウオオオオ!!」
「主人馬鹿……」
暴走する
「にしても……あの
「ビラでも作って飼い主募集したらええんちゃう?」
「問題は飼い主が見つかるまでだよ。先生にバレたら怒られるかも……」
「いや、
あ、トン氏正気に戻ってる。
「それな。まぁでもアタシは怒られ慣れてるから、別にバレるまで飼っちゃえばよくね?と思ってるんやけど」
「ミラさんほど図太くないんですよ僕ら……;;」
苦々しく呟くチーノ先輩をよそに、ショッピ先輩があくび混じりに口を開く。
「難しい話はどーでもええわ……ワイもう寝るんで、あとはよろしく。おやすみ」
「ショッピ……」
ショッピ先輩の首元には、一緒に寝袋に入った
「どうやら……うちの先輩は、飼う気満々みたいですねぇ」
仲良く寝始めた1人と1匹を見て、アタシたちは顔を見合わせて苦笑を漏らすのだった。
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月22日 9時