第252話🦇勝敗の行方 ページ13
*ミラ side*
自分の席に座りながら、ゾムが隣のトントンに向かって言う。
「いやそれにしてもトントンはすごいな! 眠いの我慢して真面目に授業受けとって……ん? あれ!?」
ゾムが突然驚いたような声を上げ、アタシたちもトントンのほうに振り向く。
「コイツ……トントンじゃない!? トンや!!」
よく見るとゾムの言う通り、制服から出ているのはトントンではなくトンの頭だった。
うわ、全然気付かんかった。違和感無さすぎやろwww
「抜かりのない
突然
「もう反省させられるの覚悟で寝落ちしたら〜?w」
「そういうわけにはいかんっちゅーねん…クソッ、こうなったら一か八か……!!」
そう言ったかと思うと、シャオロンはいきなりガタッ!と立ち上がった。
え、何する気やコイツ。
「先生!! 質問いいすか!!」
「ほう。どうした、言ってみなさい」
おっとぉ……?? コイツ、もしかして……質問してあえて先生の目を自分に向けさせることで、眠気誤魔化そうとしよるんか?
かなりハイリスクな賭けではあるけど……目立つことに興奮するシャオロンならではの技やな。
やっぱおもろいことしてくれるなぁ、コイツ。……けど、ぶっちゃけいつまでもつかって感じよね。
なんてアタシの予想通り、しばらくすると4人とも完全に爆睡してしまっていた。
あらら、トンちゃんまで寝ちゃって……写真撮っといて、後でトントンに送ってやろ。
あ、もちろんブルシェンコ先生激おこやったで。4人とも無事廊下に立たされましたとさ。ちょーウケるw←
「いや〜……やっぱアレやな。良い子は夜更かししちゃダメよ、ってことで☆」
「何上手いことまとめようとしてんねんッ!!」
授業後―――廊下に立たされたままの4人をス魔ホで激写しながら、アタシはシャオロンにツッコまれつつゲラゲラと笑うのだった。
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月22日 9時