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第250話🦇vs眠気 ページ11

*ミラ side*

「ここは試験に出るから、みんなしっかりとノートを取るように」

ブルシェンコ先生に言われた通り板書しつつ、チラリと右隣を見てみる。

すると、限界が来たのかシャオロンが教科書を盾にして寝ていた。

「トイフェル・シャオロン!!」

「ぎゃーッ!!!」

案の定、すぐにバレてブルシェンコ先生にチョーク投げられたけど。てか、教科書にぶっ刺さるチョーク投げとか怖すぎやろ。←

アレをこめかみにくらって、よう耐えたわアタシ……。(第14話参照)

「また居眠りかお前は……」

「いや、ちゃいますって先生! 最近姿勢が悪くって!! 気をつけます!!」

慌てて背筋を伸ばして誤魔化すシャオロンに、アタシはぶふっと吹き出す。

「笑ってんとちゃうぞコラァ……」

恨みがましくアタシのほうを睨みながら、シャオロンは再び手の甲をシャーペンで刺しまくる。

そんなシャオロンを笑いを(こら)えながら観察していると、その奥に座っているウツの異変に気付いた。

あ……アイツ、考えるフリしてバリ寝よるやん。いや鼻ちょうちん隠せ?w

「レイラー・ウツ……手が止まっているが、ちゃんと写しているか?」

「ファイッ!?」

そして秒でバレた。うん、でしょうな。←

板書せい言われた時に考え込んどったら、そら怪しまれるやろw

「うえええ眠い〜〜〜…眠いのに寝れないなんて拷問やで〜……。何書いてもミミズんなる〜……」

「うわホンマや。ノートきったな」

ウツのノートをシャオロン越しに覗き込み、アタシは率直な感想を述べる。

「何かガツッと眠気覚ます方法ないかなぁ……」

「いや〜、そんな上手い話はあらへんやろ……」

シャオロンのぼやきに適当に答えたその時、ある男が行動に移った。

第251話🦇壮大な技→←第249話🦇不眠四人衆



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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月22日 9時

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