検索窓
今日:2 hit、昨日:71 hit、合計:44,051 hit

第200話🦇シェアハピ ページ9

*チーノ side*

拝啓、お母さん。僕は今、今世紀最大に幸せかもしれません。

「いろんな師団(バトラ)があって超おもろいですねッ!」

僕は今……恋焦がれて憧れている悪魔(ヒト)と手を繋ぎ、でぇとというものをしています。

すぐ隣を見ると、楽しげに笑う彼女の顔が目前に……アカン、ヤバイ。ちょっと気ィ抜くと、頬が緩んでしまう……!

「あッ、断故夜鬼(タコヤキ)美味しそー!」

俺とショッピの手を引き、ミラさんは一目散に断故夜鬼(タコヤキ)屋へと駆け込んだ。

断故夜鬼(タコヤキ)1つくださいな!」

「はいよ!」

頼んだ断故夜鬼(タコヤキ)が出てくると、ミラさんはいったん俺たちから手を離してソレを受け取った。

「あ、つまようじあと2本お願いしますわ」

すでに1本つまようじを入れてもらっていたにもかかわらず、ミラさんは追加でお願いする。

受け取ったその2本のつまようじを、ミラさんは俺とショッピに1本ずつ差し出してきた。

「はいッ、先輩らの分。一緒に食べましょ!」

「えッ!?」

「……いいんですか」

ショッピが確認すると、ミラさんはケラケラと笑って答えた。

「シェアってなんかオトモダチっぽいですやん? アタシ、ずっと憧れてたんですわ! だから、アタシに付き合うと思って! ね?」

無邪気な笑みを向けられ、ドキッと心臓が高鳴ってしまう。

ホンマ、こういうとこがずるいと思うんやけど……!

「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」

ミラさんからつまようじを受け取り、各々(おのおの) 断故夜鬼(タコヤキ)を突き刺す。

そして、3人揃ってソレを口の中に放り込んだ。

()っづ……!!!」

猫舌のショッピが口を押さえて悶絶するのを見て、俺とミラさんは爆笑した。もちろん、ミラさんはス魔ホで写真も撮りながら。

「あーッ! 師団(バトラ)披露(パーティー)めっっちゃ楽しい!! 次はどこ行きます!?」

断故夜鬼(タコヤキ)をあっという間に食べ終えて再び俺たちと手を繋ぎ、ミラさんは意気揚々と歩き出す。

そんな彼女に、俺もショッピも自然と笑みを浮かべるのだった。

第201話🦇湧き上がる独占欲→←第199話🦇デートしましょ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。