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第219話🦇悪くない心地 ページ28

*ミラ side*

生徒たちが集まっている中央広場へ向かうと、すぐさま声をかけられた。

「ミラさ〜〜〜んッ!!」

「あ、先輩方」

駆け寄ってきた2人を見て、怪我が無いことを確認して安心する。

「今までどこ行ってたんですか!? 今、めちゃくちゃすごいのやってたのに!」

「あー、すんません。ちょっと野暮用で……」

「アレを見逃すなんて惜しいことしましたね……まぁ、バッチリ撮ってるんで後で鑑賞会しましょ」

「ありがとうございますショッピ先輩! さすがですね♪」

ニコニコと笑って応えるアタシを見て、先輩たちは顔を見合わせる。

「? どうしました?」

「……あの、大丈夫…やったんですか?」

急に不安そうな声で尋ねてきたチーノ先輩に、アタシは目を見開く。

「行ってしまう前、ミラさん……なんか、難しそうな顔してたから。何か、危ないことに首突っ込もうとしてるんやないかって……」

「……俺もチーノも、めちゃくちゃ心配してたんですよ」

そう言って見つめてくる2人に、アタシはふっと微笑みかける。

「……ありがとうございます。けど、ホンマに大丈夫なんで!」

アナタたちが無事やったんなら、それでええんですよ……本当に。

「そ…そう、ですか……」

「……けど、何かあったらすぐ俺らに言ってくださいね」

先輩らしくそんなことを言ってくれたショッピ先輩に、アタシは笑みを深める。

「はい、頼らせてもらいますんで!」

アタシのその言葉を聞き、2人はようやく少し安心したように笑い合った。

うーん、こんなん思うと不謹慎かもしれんけど……心配されるって、案外悪くないんやなぁ。

「? 急にご機嫌になりましたね?」

「んふふっ、なんでやと思います?」

「ようわからんお悪魔(ヒト)やわ……まぁ、そういうとこも魅力的なんですけど」

困惑する2人をよそに、アタシはクスクスと笑みをこぼすのだった。

第220話🦇面白くて変な奴→←第218話🦇鏡少女、初めての“野望”



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わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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