第192話🦇確かな気配 ページ49
*ミラ side*
キリヲ先輩に招かれて入ったカーテンの奥には、一見ガラクタのようにも見える魔具たちが乱雑に置かれていた。
「ようこそ、魔具研の墓場へ」
「墓場……？」
アタシの呟きを聞き、キリヲ先輩は小さく微笑む。
「先輩から教えてもろうた場所でな」
「えっ、先輩って電話の？」
電話……そういえばキリヲ先輩、泊まり作業してた時も何回か電話で席外してたな。
「せや。なんでも当時は、学校にバレたらまずいおかしなモンばっかり作ってたらしくて……ゲホッ、ゴホ」
学校にバレたらまずいモン、って…当時の魔具研ヤバすぎやろ……。そんなん…―――クッソおもろそうやん……！！
と……今は興奮しよる場合やないかな。キリヲ先輩の様子、なーんか気にかかるんよね……。
「隠れてここで作業してたらしいけど……今はガラクタしかないわ」
「え？ じゃあ、ここで何の準備を？」
アタシは見逃さなかった。イルマに問いかけられた時……キリヲ先輩が、ピクッと反応したことを。
「……知りたい？」
咳き込みながらそう言い、キリヲ先輩はアタシとイルマのほうに寄ってくる。
「コレを知ったら、もう後戻りはできんよ。ええか。ほな……」
刹那―――アタシは反射的に、キリヲ先輩の目の前に
「わっ、ビックリしたぁ。どうしたんミラさん？」
「ミ、ミラさん……？」
「……あぁ、すんませんすんません。ちょっと発作的に能力出したくなる時があるんですわw」
適当に誤魔化すと、キリヲ先輩は「……そうなんや？」と特に言及することなくアタシから顔をそらした。
……今、ほんの一瞬。
キリヲ先輩の手が、イルマの首に向かって伸びようとしたその瞬間……―――確かな
これは…いよいよキナくさくなってきたなぁ……。けど、今んとこ確証は何もあらへんし……。
結局アタシは、まだ警戒は解かぬまま、キリヲ先輩の動向を注意深く見張ることにした。
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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます！！ そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…！！！ そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです！！！！この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…！！！！ (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…！！！ 喜んでいただけて何よりです！！ (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
暁 - オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ！ (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…！！！(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年7月18日 13時
