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第164話🦇突然の相談者 ページ21

*ミラ side*

「今日はみんなで、師団(バトラ)室の掃除やで」

ある日の放課後―――師団(バトラ)室に行こうとしていたアタシとシャオロンに、トントンがそう言ってきた。

「ハァ? なんで俺らが?」

「いや、だって……ゾムが『汚いとこ嫌や』って言うて全然師団(バトラ)室に寄り付かんし、こないだは虫が出てきて大先生大騒ぎやったんやぞ」

その時のことを思い出しているのか、トントンは「大変やったわ」と顔をしかめる。

虫に騒ぐウツとか、めっちゃ見たかったわ〜……ちょうどアタシが早帰りしてた時のことなんかな。

「うっつんの虫嫌いはどうでもいいとして、ゾムが来てくれへんのは寂しいなぁ」

「まぁ、そういうわけやから。俺らで頑張ろや! トンも手伝ってくれるしな」

「ハァ〜……めんっど」

不満タラタラのシャオロンを引きずって教室を出ようとした時、入口のほうに見覚えのある悪魔を見つけて足を止めた。

「ミラ居るか〜?」

「あら、ラッダァ先生やないの」

アタシに気付き、ラッダァ先生はゆらりとこちらに顔を向ける。

なんか、殺り合いに来た……って感じやあらへんな。

「ゲッ、またミラのこと勧誘しに来たんか……?」

「あー、違う違う。今日は、我々師団(バトラ)への相談で来たんだ」

「ほぉ、相談事ですか?」

師団(バトラ)への相談とあっちゃ、団員として無視できませんなぁ!

「そういうことなら、俺も___」

「いんや、ミラだけでじゅーぶん。お前らは来なくていい」

「なんでやねんッ!!」

活躍できるかと期待していたのか、シャオロンは不満そうにツッコむ。

「ほらシャオロン、俺らは師団(バトラ)室の掃除行くぞ」

「クッソー!! お前だけずるいぞミラァ!!」

「掃除がんばえ〜w」

トントンに引きずられる形で去っていくシャオロンを見送り、アタシはラッダァ先生に向き直る。

「んで、アタシへの相談事とは?」

「ま、とりあえず付いてきてくれ」

詳しい話は移動先でするとのことだったので、アタシは言われるがままラッダァ先生に付いていくことにした。

第165話🦇相談内容→←第163話🦇そのままの君が好き



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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!! そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…!!! そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです!!!!この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…!!!! (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…!!! 喜んでいただけて何よりです!! (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…!!!(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年7月18日 13時

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