第161話🦇今も続く拒絶 ページ18
*ゾム side*
それからオレたちは、せっかくなのでマジカルストリートを見て回ることにした。
「ここ、マジでいろんな物あるんやなー！ オレ、来たの初めてやわ！」
「アタシは休日のたびに結構来よるよ。品揃えもコロコロ変わってくから、頻繁に来ても飽きひんのよね〜」
誰かとこんなふうに放課後寄り道すること自体楽しいけど……やっぱ、その“誰か”がミラやからこそより楽しく感じるな！
「んふふっ、楽しそうやねぇゾム」
「おん！！ めっちゃ楽しい！！ お前と出会ってから、もう毎日楽しすぎてヤバイねん！！」
「あはっ、それは光栄やわ」
そんなふうにミラと
「あれ……もしかしてお前ッ、ゾムか!?」
足を止めて顔を向けると、そこには……かつてオレを拒絶した奴らが、数人居た。
「……知り合い？」
「あ…えと……」
ミラに問いかけられるも、何と答えればいいのかわからなくなってしまう。
その間にも、ソイツらは怯えたような目でオレを見ながらヒソヒソと
「え…アイツの隣に居るの、誰……？」
「さぁ……大方、
「まさか、あのゾムとつるんでるのか!? いつ爆破されるか知れたもんじゃないってのに……！」
「あんなヤツによく付き合ってられるよ……俺だったら絶対避けてるね、学校でも」
しっかり聞こえてくるその会話に、オレはただうつむいて押し黙ることしかできない。
「……なぁ、ゾム」
ずっと無言で傍観していたミラが、おもむろに口を開いた。
「一応の確認やけど……アイツらは、アンタのオトモダチではないんやな？」
「ッ……うん。ホントは、仲良くなりたかったけど…みんな、オレのこと怖がって…それで……」
「ふーん……そかそか。教えてくれてありがとうな」
優しくオレの頭を撫で、ミラはソイツらのほうへ歩み寄っていく。
「ミ、ミラ……？ あのッ、オレは大丈夫やから……！」
「ゾムはなーんも気にせんでええよ。ただ……アタシが気にくわんだけやから」
一度こちらを向いてニッコリと微笑んだ彼女は、くるりと背を向けてアイツらの目の前まで歩いていった。
第162話🦇オトモダチ不適合→←第160話🦇その若草は君だけに
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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます！！ そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…！！！ そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです！！！！この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…！！！！ (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…！！！ 喜んでいただけて何よりです！！ (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
暁 - オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ！ (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…！！！(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年7月18日 13時
