第102話🦇Shall We DDR? ページ7
*チーノ side*
あの才能ウーマンのミラさんのことやから、初見のDDRも華麗にクリアしちゃうんやろなぁ……と思っていた俺の期待は、予想外にも裏切られた。
「あッ、またタイミングズレた! 右? 左……? あだッ!!」
足が絡まった拍子に、ミラさんは思いっきりずっこけてしまった。
「わーッ!!! だッ、大丈夫ですか!?!?」
慌ててミラさんに駆け寄る俺を見ながら、ショッピと大先生は感想を漏らす。
「意外ですわ……あの
「完璧に見せかけてのあのギャップ……大変よろしおす♡」
ビデオカメラを回し続けるショッピと鼻の下を伸ばす大先生を無視し、俺はミラさんに手を差し伸べる。
「大丈夫ですか? 結構豪快にすっ転んでましたけど……」
「あー、平気ですよ。それより、こんなに楽しいゲームあったなんて知りませんでしたわ!」
俺の手を取り立ち上がった彼女は、心底満足そうに笑みを浮かべる。
「このアタシをここまで苦戦させるなんて、やるやないの……。絶ッ対クリアしてやるわ……!!」
よくわからんけど……めっちゃ楽しんでくれてるみたいやし、良しとするか!
「あれ、これ2人同時にプレイできるん? ほなせっかくやし、誰か一緒にやりましょ!」
「フッ……それでは
「いやいやいやッ、兄さんのスーパープレイは処刑玉砲の日まであっためときましょ! そのほうが、ミラさん的にもおもろくなりますって!」
キメ顔で名乗り出ようとした大先生を慌てて押しのけ、俺はそう言う。
「確かに、チーノ先輩の言う通りやんな。ウツのDDRっぷりは、処刑玉砲の時に見せてもらいますわw」
「……俺は撮るだけで満足やから、チーノやれば?」
「そーいうことなら喜んで!」
ショッピに言われるがまま、俺はミラさんの隣に立つ。
「一緒に楽しみましょーね、先輩♪」
「ッ……はい!!」
好きな
後でショッピに今撮ってる映像をもらうことを心の中で計画しながら、俺はミラさんと共に踊りまくるのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます!! 悪周期、いずれ書きたいとは思ってるんですよね…!! 展開的にかなーーーり先の話になるかもしれませんが、いつか実現させたいと思います( *´꒳`* ) (2022年6月27日 20時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - とてもおもしろかったです!少し図々しいですが私はミラちゃんの悪周期が見てみたいです!ホントに図々しいですがよろしくお願いします!!更新頑張って下さい!楽しみに待っています!! (2022年6月27日 20時) (レス) id: 58b8eec53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年5月31日 13時