第113話🦇感動(?)の再会 ページ18
*ミラ side*
落ち込むトントンを励ますように、シャオロンが立ち上がってこう言う。
「俺、他の奴にも声かけてくっからさ。もっかいみんなで捜そうぜ！」
「そうしよ！ アタシも、魔力が回復次第ウーモ出して手伝ったるから」
「ありがとうな、2人とも……」
シャオロンと共にトントンに向かって笑いかけたその時、どこからともなく「プギー！！」という特徴的な鳴き声がした。
「今の声は……トン！！」
トントンの後をシャオロンと一緒に追いかけて見てみると、そこには大量の悪魔に追われるトンと、もう1匹――鳥のような魔獣が居た。
「どわーーーッ!?」
「あっはっはっはっ！！wwww ちょッ、これは衝撃映像やろwww」
思わず爆笑してス魔ホを構えるアタシをよそに、トントンがバッと前に飛び出す。
「トォン！！ 俺や！！ 迎えに来たで！！ ほら！！ 来いッ……！！」
おー、感動の再会シーン……よりも、後ろでもみくちゃされとる鳥さんがめっちゃ気になるんやけどw
抱き合うトントンとトンを微笑ましい気持ちで見守りつつ、アタシは例の鳥さんのほうへ向かう。
「なぁ、その鳥アタシのなんやけど。返してくれへん？」
アタシのことを知っていたのか、群がっていた連中はすぐさまビクついた様子で下がった。
それを冷めた目で見つつ、アタシは鳥さんをガシッと掴む。
「なぁなぁあんさん、もしかしてイルマの使い魔先生？」
「んなッ……！！」
ショックを受けた様子のその反応に、図星なのだと察する。
「へ〜……イルマから使い魔のことも聞いてたけど、まさかこんな所で会えるなんて。ねッ、写真撮ってもええ？w」
「やめろッ！！！ キサマのことは、キサマの担任からよーーーく話を聞いている……どうせロクでもないことに使う気だろう！！」
「あら、そんなことありませんって〜！」
「その不気味な笑みをやめろ！！ とにかくッ、今すぐ私を離ッ＿＿＿」
ジタバタと暴れていた使い魔先生だったが、突然ボフンッと姿を消してしまった。大方、使い魔召喚シールの効果切れだろう。
「ちぇー、写真くらいええやん。ケチ」
ま、ええわ。今度機会があったら、イルマに頼んで召喚してもらおw
そんなことを画策しながら、アタシはシャオロンたちの元へ戻るのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます！！ 悪周期、いずれ書きたいとは思ってるんですよね…！！ 展開的にかなーーーり先の話になるかもしれませんが、いつか実現させたいと思います( *´꒳`* ) (2022年6月27日 20時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - とてもおもしろかったです！少し図々しいですが私はミラちゃんの悪周期が見てみたいです！ホントに図々しいですがよろしくお願いします!!更新頑張って下さい!楽しみに待っています!! (2022年6月27日 20時) (レス) id: 58b8eec53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年5月31日 13時
