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第703話🦇プライズプレゼント ページ35

*ミラ side*

お目当てのバビブーちゃんぬいぐるみを見事ゲットしてご満悦のトントンを、アタシはス魔ホでパシャパシャと撮ってやる。

ちなみにシャオロンは、店の悪魔(ヒト)に呼び出されてどこかへ行った。バイト辞めさせられるんちゃうアイツ? 知らんけど。←

「いや〜ッ、さっすがトン氏! さすトン!」

「いやいや、これもミラさんとトンのサポートのおかげやで。……あ、そうや」

ふと何か思い出したように呟いたかと思うと、トントンは手に持っていたバビブーちゃんぬいぐるみをズイッと差し出してきた。

「コレ、ミラさんにあげるわ」

「……え?」

その言葉と目の前に差し出されたぬいぐるみに、アタシはキョトンとしてしまう。

「いやでも、トントンめっちゃコレ欲しがってたのに……」

「デカイ獲物釣れた達成感で、なんかもう満足したしな。それに……ミラさんもこのぬいぐるみのことちょっと気に入ってるみたいやったから、取ったら元々プレゼントする気やったんやで」

「あ……」


『へ〜、結構かわええな』


アタシがバビブーちゃんぬいぐるみ見てそんなこと言ったから、トントンは……?

「今日はホンマにありがとうな! 時間あったら、また一緒に苦煉(クレン)ゲームやらへん?」

ニコッと笑いながらぬいぐるみを差し出してくる彼に、自然と笑みがこぼれる。

「……んふっ、もっちろん!!」

満面の笑みでそう答え、アタシはバビブーちゃんぬいぐるみを受け取った。

「えへへっ……ありがとうな、トントン。大事にするわ!」

「おう、そうしてくれ」

そうしてゲームセンターを出たアタシたちだったが、少し先のほうでトボトボ歩くシャオロンを発見した。

「あ、シャオさんやん」

「あの様子やと、バイトクビになったか……?」

心配そうにぼやくトントンをよそにニッと笑い、アタシはバビブーちゃんぬいぐるみごとシャオロンに突進してやった。

「ウェーイ!!! なーに落ち込んでんのシャオ氏〜!!」

「うわッ!?!? ビックリした……って、なんでお前がそのぬいぐるみ持ってんねん」

「トントンにプレゼントしてもらってん! ええやろ〜!」

「ふーん……やるやんけ、トントン」

「何やその生暖かい目は……別に深い意味はあらへんからな?」

「どーかなぁ〜?」

すっかりいつも通りのテンションに戻ったシャオロンを見て、アタシとトントンは顔を見合わせて笑うのだった。

第704話🦇“いつも通り”に→←第702話🦇ラストクレジット



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空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!! これからも頑張ります(*´∀`*) (2023年2月13日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます!! サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます!!ミラちゃんいいですねえ!好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか!wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな?見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください!!応援してます! (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年2月3日 21時

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