【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.15【魔入間】

第689話🦇完全攻略者 ページ21

*ミラ side*

「その画面はまさか……!?」

驚愕するリードくんの視線の先には、ロボロが手に持っている携帯ゲーム機が。

「どぎメモ2(ツー)の100％クリアデータ……！！」

「えッ」

ロボロのゲーム機を奪い取って画面を確認してみると、[達成率:100％]の文字が。

「ホンマや。100%(パー)て……めっちゃやり込んどるやんけ。暇かw」

「一言余計やっちゅーのに……！！ つーかゲーム機返せ！！」

ロボロにゲーム機を奪い返されるアタシをよそに、リードくんが信じられないといった様子でロボロを見つめる。

「嘘でしょ……!? 昨日発売したばっかの鬼畜ゲーを……！」

「いやぁ、つい夢中になってしまいましてね」

アタシから取り返したゲーム機片手にドヤ顔し、ロボロはリードくんに向かって続ける。

「リードくん、やったっけ？ よかったら僕も混ぜてくれませんか。そこのポンコツ2人とギャルゲー初心者のミラよりは役に立つと思いますけど」

「へ〜、面倒事嫌いのあんさんが自分から首突っ込むなんて珍しいやん」

不思議に思うアタシの横から、シャオロンがロボロを睨みつけながら口を開く。

「は？ 何やお前。ロボロがギャルゲーでハァハァしてるとことか誰も見たないわ！！」

「え〜？ アタシは見たいけどなぁ？ なんかおもろそ〜ww」

「ハァハァせんわ！！」

全力で否定してくるロボロをよそに、リードくんは彼の申し出を了承した。

なんでも、自分の先を越したロボロのお手並みを見たいとか……ホンマこういうとこ問題児(アブノーマル)って感じするわ。

そんなこんなで話はまとまり、その日の放課後……このメンツで集まってゲーム攻略をすることになったのだった。

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