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第633話🦇恐るべしリラックス茶 ページ13

*ミラ side*

「―――初めてだったんですよ!! こんなに誰かを騙してやりてぇと思ったのは!!!」

アタシの持ってきたリラックス茶(言いたいことをぶちまけてストレス解消させる例のアレ)を飲ませると、チーノ先輩はタガが外れたようにベラベラと語り始めた。

「あんな強そうな悪魔が! 僕を仲間に欲しいって声をかけてきてる……! そしたらなんか…家系の血のせいかわかんないですけどこう…グワーッて……!」

テンションが上がりすぎて語彙力が低下しているチーノ先輩を眺めながら、シャオロンがリラックス茶の入った入れ物を手にしてぼやく。

「リラックス茶の効果すげーな……こんなモンどこで手に入れてきたんや?」

「初めて女子会した時、アメリが持ってきてたん思い出してなぁ。ちょーっと拝借してきたんよ☆」

「うぇッ!? じゃあコレ、アメリ会長の私物……!?」

自分が持っているリラックス茶を見てギョッとするシャオロンをよそに、チーノ先輩はノンストップで語りまくる。

「それで僕決めたんです! 団長からの信頼を利用して、裏でコイツのこと牛耳(ぎゅうじ)ってやろうって……! だから今までずっと従順なフリして機を(うかが)ってたのに……!! 急に退団すんだもんアイツ何やねんも〜〜〜〜〜!!!」

「俺の努力何だったのマジで!!」と嘆きながらテーブル(という名の木箱)をダンダンと拳で叩くチーノ先輩を、「どうどう」と頭を撫でてなだめる。

「なるほど…それでまた自分の野望を失ったのか……」

「そのタイミングで、あのニコニコ女……チャバンちゃん?やったっけ。アイツに引き抜きの誘いを受けた……と」

トントンに続いてそう言うと、チーノ先輩は「はい……」と弱々しく頷いて呟く。

「それで、騙すなら…今しかないと思って……。でも…失敗しちゃった……」

涙ながらに落ち込むチーノ先輩を、この場に居る全員がただ黙って見つめる。

そんな中アタシは、確かめておきたいことがあったのでゆっくりと口を開いた―――。

第634話🦇結局のところ大団円→←第632話🦇厄介な魔性



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空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» およよ??( ^ω^ ) (7月17日 14時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- およ?ジョニーパイセン??? (7月17日 14時) (レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» ありがとうございますー!! 察していただけて嬉しいです(*´▽`*) マイペースに書き進めていきますので、どうぞよろしくお願いします! (2023年1月2日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 14作目(続編)おめでとうございます!!本当、マジで大好きですッ!!前回の後書きで書いてあったオリオンさんのやつは本とかなんやらでなんとなくあれ、emさんでは?となっていました!(笑)無理せず更新頑張ってください!! (2023年1月2日 16時) (レス) id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» こちらこそ、コメントしていただきありがとうございます! 引き続き楽しんでってください(*´∀`*) (2023年1月2日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年1月1日 19時

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