【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.13【魔入間】

第620話🦇次なる作戦 ページ48

*ミラ side*

ショッピ先輩が例のリストアップを終えた、その翌日―――――


「はい注目！！ ブリーフィング始めるぞ！！」

ロボロが仕切る中、新･我々師団(バトラ)対策会議が開かれていた。

ちなみに、ウツ・トントン・ゾムの3人はお悩み相談で出ているので、今集まっているのはそれ以外の5人だ。

「みんなもう知っての通り！ 新･我々師団(バトラ)の連中は共謀者を集めるために、悪魔学校(バビルス)中の眠れる才能を発掘しては声をかけまくっている！」

「これ以上勢力拡大させるんはマズイってことで、ショッピ先輩にある物を作ってもらいました〜！」

アタシが振ってやると、ショッピ先輩はカタカタと魔具を操作して、その画面とソレを印刷したリストをシャオロンとチーノ先輩に見せた。

「新･我々師団(バトラ)が次に声をかけそうな悪魔たちをリストアップしておきました」

「おおおお〜〜！！」

素直に感心するシャオロンに、アタシはなんだか自分のことのように誇らしくなってしまう。

「うんうん、缶詰にされて仕事した甲斐(かい)がありましたなぁ♪」

「いや、ミラさん居なかったらやる気消えてましたから。マジで」

ロボロのほうを睨みながら恨みがましくそう言ったショッピ先輩をガン無視し、ロボロは咳払いをして話を戻す。

「とにかく！ このリストの悪魔たちに俺たちが先回りで声かけて、彼らが新･我々師団(バトラ)に協力するのを阻止する！ 俺らの味方に引き込めればなお良し！」

「そういうわけで、コミュ力高めのアタシらが選ばれたってこと。一緒に頑張ろーな。シャオロン、チーノ先輩」

「ほーん、そういう作戦か……」

「了解しました！！」

リストを眺めながらぼやくシャオロンをよそに、チーノ先輩はビシッと敬礼までして元気良く応えた。

「いい歳して悪魔(ひと)見知りが抜けない団員共に代わって、生徒たちを手練手管で口説いてきてみせましょう！！」

ロボロの「一言余計やねん」というツッコミも聞いていない様子でそう言いきり、チーノ先輩は３年塔を回ってくると言って出ていってしまった。

「……ほな、アタシは２年塔行ってきまーす」

チーノ先輩を複雑な気持ちで見送ってから、アタシもリストを手に師団(バトラ)室を出た。

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