第590話🦇思わぬ参加者 ページ18
*ピクト side*
「それでは第1問!」
談話室に居た生徒たちが全員集まったところで、俺はクイズを始めた。
「こちら、魔界の一部地域でしか採れない貴重な水・“デビゴールドウォーター”! こいつはどんな性質を持っているかわかるかな!?」
「ハイハイ! 飲むと体が金ピカになる!」
「いや、金運アップのお守りに使うんじゃ?」
次々と回答が出てくる中、
「はーい!! アタシ、ソレ知っとるよ! 金塊に変わるんやろ!?」
「おッ、そこの君! だいせいかー……………いッ!?!?」
見事答えを言い当てたその悪魔をよく見て、俺はギョッとした。
なぜなら……まさに
「えッ、な、なんで君が参加してんの……??」
「あら、さっき言うてましたよね? 『みんな参加できる』って♪」
た、確かに言ったけど……敵対してる組織の開催するクイズ大会に参加なんてしないでしょ普通!! 何考えてんのこのご令嬢!?;;;
「まぁまぁ、邪魔せず純粋に楽しむつもりなんで安心してくださいな♪ ところで……正解しましたけど、何かご褒美とかないんです?」
ニッコリとさりげなくねだってくる彼女に、乱されかけたペースを慌てて取り戻してこの場を取り仕切る。
「そ、そうだったね……ゴホンッ。ご覧の通り、デビゴールドウォーターは金塊に変化しまーす!!」
フラスコから出して金塊に変化したデビゴールドウォーターを、俺はクイズ参加者に向けてばらまいてやる。
「ソレみんなにあげるよ! で、正解した君には10倍あげちゃうけど……天下のご令嬢サマにとっては、こんなのはした金だよね〜」
「いえいえ、さすがのアタシもここまで大量の金塊見るのは初めてでビックリしてますよ〜!」
ニコニコしながらそう言った彼女は、俺の手からおもむろに金塊を1つつまみ上げてうっすらと口角を上げる。
「けど、アタシは結構ですわ。だってコレ……30分経ったら、水に戻っちゃいますもんね?」
「ッ……! へぇ、よく知ってるね……?」
余裕ありげに薄くほくそ笑む彼女に
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空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» そうなんですよ、まだ彼の“本当に選んだ道”を知らないんですよね彼女は…! ぜひ楽しみにしててください(*´∀`*) (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» 最高の褒め言葉ですありがとうございます…!! うちの子を好きになってもらえて何よりです(*´ー`*) マイペースな更新にはなりますが、応援よろしくお願いします! (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - グッ、、やべえ、この後が楽しみすぎるッ!!きっとだけど、ミラさんはciの本当を知らないと思うけど、あれを知ったらどうなるんだろうか、、、めっちゃ、ゾクゾクしてきた!!!ほんと大好きです!更新無理せず頑張ってください!! (2022年12月28日 21時) (レス) @page47 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
白黒ぐも。(プロフ) - 気持ち悪いくらい読みやすくて素敵な小説……!!そしてミラちゃんが魅力的……!!応援させていただきますッッ(吐血) (2022年12月22日 15時) (レス) @page35 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 瀬羅さん» 今後もうちの子は、どんどんいろんなキャラを堕としていくことでしょう…楽しみにしてください( *¯ ꒳¯*) (2022年12月20日 0時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年12月3日 19時