第437話🦇優しすぎる“諦め” ページ8
*ミラ side*
「おい待てってトントン！！」
「なに帰ろうとしてはるん？ まだトンを見つけれてへんやろ」
「せっかくここまで来たのに……！」
無言で歩き続けるトントンに納得がいかず、アタシたちは口々に声をかける。
「せめて別れの挨拶くらいはしないと、後悔しますよ……」
「……もう、ええねん」
「何がッ＿＿＿」
「俺がここに居ることで、トンや里のみんなが怖い思いするかもしれへんのやろ。だったら、俺が
アタシの言葉を遮るように、トントンは振り向いて微笑みながらそう言った。
その笑顔が悲しげに見えたのは、きっとアタシの気のせいではないだろう。
「いや、おかしいやろ……」
立ち尽くして唖然とする3人を置いて、アタシはすぐさまトントンを追いかけた。
「なぁ、ホンマにこれでええと思ってるん？」
彼の腕をグイッと引っ張るも、当然その歩みは止まらず。
「ええんやって、これで。……すまんな、ミラさんにも手伝ってもらったのに。全部、無駄になってしもたな」
「ッ……」
なんで、謝るんよ…アンタは、何にも悪くないやんか……。
無駄だとか、そんな…なんで、全部諦めたように言うん……？
「……アホやろ、お前」
絞り出すようにそれだけ告げたアタシを見据え、トントンは苦笑を浮かべる。
「ああ、そうかもな」
そう言って翼を広げる彼の背中を、アタシは何も言えず見つめることしかできなかった―――。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます！！ 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀｀*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます！！ (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年10月5日 21時
