検索窓
今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:37,302 hit

第473話🦇残された名前 ページ44

*ミラ side*

終末日が目前に迫ってきたある日の放課後、師団(バトラ)室でみんなと駄弁(だべ)っていると不意にス魔ホが鳴った。

また家の奴らかと一瞬身構えたが、画面に映った名前を見てアタシはすぐさま警戒を解いた。

「はーい、ミラさんですよ〜。どしたのクララ?」

『あのねッ、今から女子会するの!! 私たちの師団(バトラ)室で!! ミラミラも来て!!!』

言いたいことだけ告げ、クララはブチッと通話を切ってしまった。

女子会、か……そんなのやったことあらへんし、ちょっと面白そうやな。

ス魔ホを仕舞ったアタシは、スクッと立ち上がり、みんなに向かって言った。

「ちょっと他クラスのオトモダチから女子会誘われたんで、行ってきますわ」

「女子会……ですか?」

「ええんやないか? いっつも野郎共にばっか囲まれとるし、たまには同性同士で親睦深めるのも」

シャオロンの言葉に「せやなw」と納得し、アタシはひらりと手を振って師団(バトラ)室を出ていった。



ー*ー*ー*ー



クララたちの師団(バトラ)室――つまり、魔具研の師団(バトラ)室――にやって来たアタシは、その部屋の前で足を止めた。

団員の名前の(ふだ)がかけられたボードの一番右にある名前に、無意識に目が行ってしまう。



―――アミィ・キリヲ。



まだアイツの名前がここにあるってことは……まさか入間の奴、アイツが帰ってくるかもと思っとるんか?

あんな目に遭って、危うく大事な奴らまで壊されそうになって……それでもまだ、アイツを待つのか。

「……無駄やと、思うけどな」

ここまでお気楽な考えができるのは、やはり人間だからだろうか。

……ホンマ、よくわからん奴。

小さく溜め息をついたアタシは、何事も無かったかのような顔をして魔具研師団(バトラ)室へと足を踏み入れた。

第474話🦇レッツ♡‪女子会→←第472話🦇努力はこれからも



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。