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第471話🦇復元可能 ページ42

*チーノ side*

「え、あの……ミラさん?」

俺のテストだった紙片をおもむろに集め始める彼女に、俺は思わず声をかける。

すると彼女は、堂々とした口調でこう告げた。

「前にも言うたでしょ、先輩。アタシは、ヒトの努力を無下に扱うヤツが嫌いやって。100点(コレ)は、アナタの努力の証なんやから。こんな雑な扱いを受けていいもんやない」

「ッ……!」

俺のことを受け入れてくれるようなその言葉が、ただただ嬉しくて。

「……ありがとう、ございます」

「? お礼言われるようなことは言うてませんけど……」

不思議そうにこちらを見上げてくる彼女に、俺は「こっちの話です」とだけ答えておいた。

そうこうしているうちに、ミラさんは全ての紙片を集め終えたらしく。

「んじゃ、行きましょか」

「え……行くって、師団(バトラ)室に?」

「あはっ、違いますよ。―――テスト(コレ)を“直して”くれる悪魔(ヒト)んとこ!」

ニヒッと笑ってそう言った彼女に、俺はよくわかっていないもののとりあえず付いていくことにした。



ー*ー*ー*ー



ミラさんに付いてやって来たのは、職員室。

「あ、居た居た。ブルシェンコ先生〜!」

担任の名を呼びながら職員室に駆け込むミラさんに続き、俺も恐る恐る足を踏み入れる。

「また何かやらかしたか……?」

ミラさんの顔を見るなり、ブルシェンコ先生は苦々しい表情でそんなことを言う。

「残念ながら、今回は違うんですよね〜。先生にコレを直してほしくって!」

「その紙片は……テストか?」

ミラさんが差し出した例の紙片を見て、ブルシェンコ先生はすぐに気付いたらしく。

「コレ、ここに居るチーノ先輩のテストなんですけど……先輩に嫉妬して絡んできた輩が破り捨てちゃいまして。先生の家系能力なら、このテストも直せるかと思ったんです!」

「なるほど……」

俺が口を挟む暇も無く、ブルシェンコ先生は自身の家系能力であっという間に俺のテストを元通りにしてくれた。

第472話🦇努力はこれからも→←第470話🦇鏡少女、ブチギレる



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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時

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