第467話🦇鏡少女はお怒りのようで ページ38
*チーノ side*
床に正座したショッピとロボロさんを、ミラさんは凍てつくような表情で見下ろしている。
「……アタシの嫌いなこと、何かわかります?」
唐突にミラさんが口を開き、ビクッとしつつも2人は口を揃えて答える。
「「た、退屈……?」」
「……まぁ、間違いではないな。けど、もう1つ……」
ピッと人差し指を立て、ミラさんはキッパリと告げた。
「―――“ヒトの努力を無下に扱うこと”。そういうの、アタシ大ッッッ嫌いなんですわ」
「! ミラさん……」
思わぬ言葉に
「チーノ先輩が必死こいて稼いだ団費で、無駄な
「いや、あの、ちゃうんですミラさ___」
「問答無用ッ!!!」
ピシャリとミラさんに怒鳴られ、ショッピはビクッと震えて涙目になってしまう。
その姿を見て、さすがに俺も哀れに思えてしまって。
「あの〜……ミラさん、その辺で大丈夫ですよ? アナタがそこまで怒ってくれたおかげで、もう怒りも無くなりましたし……」
「……先輩の気が済んだなら、いいですけど……」
まだ不服そうにしつつも、ミラさんは2人をようやく解放した。
痺れる足でブルブルと立ち上がった2人に、ミラさんが鋭く告げる。
「2人は終末日返上でアクバイトすること!! キッチリ稼がんと承知せんぞ!!!」
「「はッ、はい!!;;;」」
冷や汗を流しながら返事をした2人を前に、ミラさんは深々と溜め息をつく。
「とりあえず、不要な
「お、おん……。……その、すまんかった」
「そもそも、俺がロボロさんをノリ気にさせちゃったんですよね……すみませんでした」
「はい、わかればよろしい。ほな、さっさと作業に入りましょ」
2人に指示して作業を始める彼女に、俺はこっそりと
「……あの、ありがとうございました」
「いーえ。努力したことが報われんなんて、アタシ納得いかないタイプなんで」
ニヒッと笑ってそう言い、ミラさんも
なんだかんだ、自分のために彼女が怒ってくれるのは嬉しいな……。
ホワホワと暖かくなる胸の内を実感しつつ、俺も片付け作業を手伝うことにした。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時